【ABC特集】シロ12歳「供血犬」としての壮絶な過去 過酷な環境を生き抜いてたどり着いたのは・・・
しかし、それから治療費がかさむようになります。週1回ほどの動物病院での治療が、1回あたり5万円かかるまでに。野々村さんはクラウドファンディングで支援を呼びかけます。すると、3ヵ月分の治療費にあたる寄付がわずか2日で集まったのです。お年玉で寄付をしたという、小学生の男の子もいました。(男の子からのコメント)「僕は、小学3年生です。この2月にうちの大事な犬、小春が天国に行きました。犬が好きなのでシロちゃんに長生きしてほしくて寄付します」
(野々村さんの夫・好弘さん)「朝起きると支援が入りましたみたいなメールが何件も入ってる。うわーすごい、ありがたいと」(野々村さん)「いろんなことがある世の中ですけど、こうやって人を助けようとかそんな思いをしたワンちゃん大事にしてねっていう温かさもクラウドファンディングでは感じて、悪いことばかりじゃないなというか」
日本には動物用の血液バンクがないため、供血犬が必要とされるのが現実です。(野々村さん)「供血犬はできたら献血で必要なくなる世の中になればいいなと思っていて。大型犬を飼われている方はできれば1年に1回でも2回でも献血をしていただけたらなというのが私たちの正直な意見で」
もちろん、すべての供血犬が、シロたちのいたような劣悪な環境で飼われているわけではありません。ただ、人とペットが共に生きる社会を小さな命が支えていることに、目を向けてみませんか。