救急搬送遅れで2人心肺停止に、新型コロナで医療機関“満床”影響か 名古屋市
名古屋市で受け入れ先の医療機関が見つからず、救急搬送中の患者2人が心肺停止になっていたことがわかりました。新型コロナの患者受け入れの増加が原因とみられています。 名古屋市消防局によると今月22日、市内に住む70代の女性の家族から救急要請があり、救急隊が8つの医療機関に受け入れを要請したところ、満床のため受け入れを断られました。女性は、依頼を開始して36分後に市外の病院に搬送先が決まりましたが、搬送中に心肺停止となりました。 また24日には、同じく救急要請をかけた60代の男性も、30分間、受け入れ先の医療機関が見つからず、搬送中に心肺停止となりました。 2人は、新型コロナウイルスの感染疑いではなく、市はその後の2人の容体について明らかにしていません。 市では通常、受け入れ先を探して決まるまでの時間は3分から5分ほどだとし、時間がかかった背景には、新型コロナの患者の受け入れが増えていることが原因とみられています。 4回以上要請をかける救急搬送困難中に心肺停止が起きたのは、名古屋市では初めて。今後は関係機関と連携して改善していくとしています。
中京テレビNEWS