《独自》【みのもんた・前編】パーキンソン病を語る「テレビも観たいと思わない」
◆井上アナ: 自分では、改善したいという気持ちはありますか? ◆みのさん: あるある、もちろん。 あるけれどそういう気持ち自体が出てこないのよ。 ◆井上アナ 銀座は、いつ以来行っていないのですか? ◆みのさん: 1年ぐらい行ってない。行くのが面倒くさいしね。 お酒を飲むのが好きだった人間が、1人で黙って気がついたら飲んでいるのが、楽になっちゃうわけだから。嫌な病気だよね。 ◆井上アナ: こういう自分がやってくると、想像していましたか? ◆みのさん: 全然、想像してない。 ◆井上アナ: 受け入れるまで、時間かかるでしょうね。 ◆みのさん: かかるかかる。今でも受け入れたくない気持ちは強い。 みのさんは、自宅でテレビを見ている時の、感情や思考についても話します。 ◆みのさん: 嫌な言い方だけどね。相手の「欠点」だとか、相手の良くない所とかを探そうとしている、嫌な自分がいるね。 (テレビを観ながら)「駄目だよ、それは。絶対駄目だな。俺だったら違うな、誰もお前に聞いてないよ」なんて言いながら…。要するに、(テレビの中の人と)2人になっているの。 初対面のはずなのに、喋ってるというか…一緒にいるみたいな気持ちになるときがある。 ◆井上アナ: キャッチボールをしているのでしょうか? ◆みのさん: キャッチボールというほどでもないんだろうけど、それに近いかもしれないね。 だから、困ったなと思うのはね。喋ってるときがあるの、テレビに。 昔はね、テレビに向かって喋ってる人を見て「来てるね。そろそろ」「あぁは、なりたくないね」なんて思うじゃない。それがさ、声に出しちゃうんだよね。「違う、違う、違う、違う」なんて言いながら。まいっちゃうよ。 ◆井上アナ: 基本的には、1人、ご自宅で食事されることが多いですか? ◆みのさん: 今は、ほとんど自宅で1人だね。 前は入れ替わり立ち替わりで、いろいろな方が食べに来てくれました。だけど今はもう、1人の生活に慣れちゃったというか…
◆井上アナ: 今のみのさんの、日々の楽しみって何ですか? ◆みのさん: 一杯飲むこととかさ…あるいは、通帳にたまった、お金の数を数えること(笑) ◆井上アナ: 変わらないなぁ(笑)良いですね(笑) 次回、しゃべりの達人・みのもんたさんが、生涯をかけて磨き上げてきた話術の原点に迫ります。 【担当:芸能情報ステーション】
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