サイバー空間での悪用事例や対策紹介 松山でシンポ(愛媛)
「サイバーセキュリティシンポジウム道後2022」が30日、愛媛県松山市道後公園の子規記念博物館などで始まった。情報セキュリティー業務に携わる企業や自治体の関係者らが現地やオンラインで参加し、サイバー攻撃の脅威や効果的な対策について知識を深めた。7月1日まで。 警察庁サイバー企画課の桜井仁課長補佐が「サイバー犯罪の現状と対策」と題して講演。「サイバー空間は国民の全てが参加する公共空間になった」と述べ、身近な例では「○○PAY」などのサービスをフィッシング行為で悪用する事例が増えているとした。 近年増加している身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」の被害状況も報告。調査・復旧費用に1千万円以上を要した企業が約4割を占めている上、復旧にも多くの時間がかかっていることから、バックアップの定期的な取得や、早期の警察への相談を呼びかけた。
愛媛新聞社