大人がカジュアルな服を着るための味方「エルメス、ティファニー、マノロ・ブラニク」
洗練された大人カジュアルスタイルを確立されているスタイリスト福田麻琴さん。40代になって、カジュアルな服がラフに見えすぎると気づいたとき、頼りにしているボウタイブラウスについて前回紹介しました。今回は、大人のカジュアルコーデがラフに見えすぎない別のアプローチとして、名品を投入する方法を教わります。思い入れのあるエピソードと共に、着こなしテクニックを披露していただきましょう。 【写真】エルメスのバーキン、マノロ・ブラニクのハンギシ、ティファニーのメトロ。40歳から手に入れたい憧れの名品3選
どれだけカジュアルな服を着ていても、これがあれば安心と思えるのが名品アイテムの力
「ジーパンにかごバッグ、ボーダー、スニーカーなど、カジュアルなアイテムが好き。でも、年齢を重ねるとシーンによっては“社会性”に欠けているかもと思うようになりました。そのバランスを取るために頼りにしているのが、憧れのブランドの名品です。今回はお気に入りの3つのアイテムを紹介します」
福田麻琴さんの40歳からのおしゃれを支える名品(1)エルメスのバーキン35cm
「私は『いつか手に入れたい!』と思う憧れのアイテムができると、○○貯金をします。このバーキンもそう。毎月少しずつ“バーキン貯金”をして買いました。ご存知のように、バーキンはお店に行ってもすぐに買えるものではありません。“バーキン貯金”が貯まってきたころ、何度もお店に足を運び、出会ったのがこの黒の35cm。時間をかけて手に入れたから、その喜びもひとしおでした」
30代はここぞの時に持つバッグ。40代は子供といる日でもカジュアルにもつバッグに変化
「バーキンを購入したのは30代半ばだったのですが、実は1年くらいはクローゼットで寝かせてしまっていました。大事な予定があってきれいめなファッションが必要な日にがんばって持ったことがあるくらい。 やっと手に入れたのに、バーキンをどんなふうに自分らしくコーディネートすればいいかわかっていなかったんです。 でも40代に突入してからやっと、自分らしいカジュアルな服装の日こそ、バーキンの出番だと気づくことができました。今は子供と公園に行く日も、荷物がたくさんある日も一緒。たくさん使えば使うほど、自分になじんでくれるはず。毎日、『頼むぞ、バーキン!』という気持ちで、ラフな服装を大人カジュアルへと格上げしてもらっています」