鹿島セントラル売却可決 臨時株主総会 茨城県議会議決で譲渡決定へ 鹿島都市開発
鹿島セントラルホテルを運営する鹿島都市開発(中川欽正社長)の臨時株主総会が17日、茨城県神栖市大野原の同ホテルで開かれ、ホテル事業売却に関連する議案が可決された。現在開会中の県議会定例会で、県有の土地などの売却処分に関する議案が議決されれば、投資会社「フォートレス・インベストメント・グループ・ジャパン合同会社」への譲渡が正式に決まる。 鹿島都市開発によると、ホテル事業で働く従業員数は、パートを含め145人。新ホテルでの就業を希望する従業員は、そのまま雇用が継続される。雇用条件は1年間以上、実質的に現行と同等以上の条件が維持される。移籍する人数は集計中だという。 新ホテルは、フォートレス社のグループ企業「マイステイズ・ホテル・マネジメント」が運営を担う。譲渡日は10月9日を予定。譲渡後も、予約システムの変更作業などに伴い、12月3日まで現名称を使って営業を続ける。翌4日から、新館は「アートホテル鹿島セントラル」、本館は「フレックステイイン鹿島セントラル」の名称に変わる。 マイステイズ・ホテル・マネジメントは、10億円超の改修工事を予定。新館はカードキーの導入や客室の床壁天井の更新などを実施していく。 鹿島都市開発は今後、残った不動産事業や、受託している施設管理、設計管理、土地管理の各事業を続けるという。
茨城新聞社