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藤井聡太二冠!白い羽織で挑んだ大一番の着物姿を解説「お見事です」

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婦人画報

番組やイベントに登場した有名人の着物姿を解説する新連載、「あの有名人の着物姿を深堀り」。第1回は、夏真っ盛りだった8月20日、棋聖に続き王位を獲得した際の将棋棋士・藤井聡太さんの装いです。染織・絹文化研究家の富澤輝実子さんに解説していただきます。

堅苦しくない涼やかな装いに好感

――涼しいお顔で偉業を成し遂げた藤井聡太さん。爽やかな夏の着物姿です。

富澤 将棋界に舞い降りた白鶴のよう。まさに輝くばかりの着姿よね! 男性は、着物と羽織を共布にすると重厚感が出るのですが、ここではあえて別の生地にしており、軽やかな印象です。礼装にも使われる仙台平の袴で品格は保ちつつ、少しカジュアルダウンして季節感や若々しさを表しています。

――うっすら青みがかった羽織が印象的ですね。

富澤 これは調べによると、大島紬の一種で、節糸を使った風合豊かな綾織の生地に、薄いブルーの絣が入っているようです。細かな絣の大島紬にはどうしても熟年者向けの重厚な印象があって、それが魅力なのだけれど、こちらの大島紬は新感覚でとても洗練されているわね。薄いグレーベージュの半衿に、薄グレーの縞模様の恐らく麻の着物、そしてこの羽織。淡い色を上手に重ねた、たいへん爽やかなコーディネートです。

棋士ならではの丈感にも注目

――着こなしについてはいかがですか。着物を着始めて間もないようですが。

富澤 若いのに落ち着いていて、体型もなで肩で和装がぴったりね。まず、袴の丈がちょうどいい! 年配になると恰幅が良くなって袴の位置が定まるけれど、若い方ってスマートだから、袴が下がって見えがちなのよ。でもこの方はくるぶしが見えるぐらいの丈にしていて、きちっと体に収まっています。あのね、東京・文京区の講道館の前に、嘉納治五郎(明治、大正、昭和にかけて体育・スポーツの振興とオリンピック招致に尽力した日本の柔道家、教育者)の銅像があるの。その立ち姿がとても立派で、私それが袴姿のお手本だと思っているんです。それに近い丈ね。

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