ゾーンディフェンスが機能し、ファウルトラブルを乗り切った横浜ビー・コルセアーズが信州ブレイブウォリアーズを撃破
終始機能した2-3のゾーンディフェンス
文=丸山素行 写真=B.LEAGUE 横浜ビー・コルセアーズがホームに信州ブレイブウォリアーズを迎えた一戦。信州のプレッシャーディフェンスに手を焼き追いかける展開が続いた横浜だったが、2-3のゾーンディフェンスが機能しオフェンスも活性化したことで逆転に成功。最後までゾーンディフェンスが機能し、速攻での得点で12-0と上回った横浜が75-57で勝利した。 序盤は前線からプレッシャーを与えるディフェンスが効果的だった信州が主導権を握った。ボール運びを遅らせてショットクロックを削り、横浜のハーフコートオフェンスを簡単に遂行させずタフショットを打たせた。オフェンスではウェイン・マーシャルのインサイドプレーを軸に得点を積み上げ、開始5分半で12-4と先行した。 第2クォーターに入り、小野龍猛の得点で2桁のビハインドを背負った横浜だったが、ディフェンスを2-3のゾーンに切り替えたところから流れが変わる。これまではマークマンの受け渡しからミスマッチを突かれる場面が多かったが、ゾーンにしたことでインサイドの守りが強化された。 信州はノーマークで3ポイントシュートを打つ場面もあったがこれが決まらない。さらに3ポイントシュートをブロックされたことで、シュートを積極的に打てない悪循環に陥っていった。 横浜はディフェンスが機能したことで速攻のチャンスも増えた。ランニングプレーが得意なアキ・チェンバースが7得点を固め、パトリック・アウダが内外から得点を重ねるなど、このクォーターを20-8と圧倒し、一気に逆転した。 後半に入っても横浜はゾーンとマンツーマンのチェンジングディフェンスが機能した。だが、生原秀将が開始2分半で個人4つ目のファウルを犯し、レジナルド・ベクトンも残り4分で4ファウルと、ファウルトラブルに陥ったことで突き放すチャンスを逸した。それでも、ファウルアウトを恐れずにタイムシェアをしながら起用し、アウダの得点で繋いだことで流れを渡さなかった。