「すげえ。パクってやがる。ここまでクズども、見たことねえ」小説落選、青葉被告が徐々に過激行動へ 大宮駅前無差別殺人事件計画を初めて語る【ドキュメント京アニ裁判⑦被告人質問】
13日の弁護側による3回目の被告人質問は、こんなやりとりから始まった。 弁護人「(過去に服役していた刑務所の中で)繰り返し出てきた言葉はありましたか?」 青葉被告「結婚という言葉です」 弁護人「どういうことですか?」 青葉被告「福山雅治さんや『けいおん!』の声優、芸人の『あばれる君』が結婚していて、自分にも結婚させようとしているのかなと」 弁護人「誰と誰を?」 青葉被告「自分と『女性監督』とを」 【画像を見る】廷内スケッチまとめ ー初公判から被告人質問、青葉真司被告と法廷の様子すべて見る 青葉被告はこれまで、京アニの女性監督に一方的に好意を寄せていたとし「ネット上の掲示板で実際にやりとりしていた」とも主張した。一方で同じ人物を、青葉被告が応募した小説の内容を「パクった相手」とも持論を展開している。その監督と「誰が結婚させようとしているのか?」と弁護人に尋ねられ、被告はこう述べた。 青葉被告「おそらく、ナンバーツーという方かと」 この日もまた青葉被告の発言に「(闇の人物)ナンバーツー」が現れた。青葉被告の主張によると、被告を監視するよう警察の公安部に指示を出しているとされ、ハリウッドやシリコンバレー、官僚にも人脈がある「闇の世界に生きるフィクサー」だというが…。弁護側は「青葉被告の人生をもてあそぶ『闇の人物』が、京アニと一体となって嫌がらせをし、その反撃として事件を起こした」と犯行動機につながる存在だと主張していて、青葉被告の発言に法廷内がグッと集中する。
小説落選で絶望感「裏切られたと思った」
青葉被告は「京アニ大賞」に小説2作品を送り、いずれも落選したときの心境を口にした。そして落選に「ナンバーツー」が関係していたと主張したのだった。 青葉被告「がっかりしたし、裏切られたと思った。受賞まではしなくても、編集者から目をつけられて、何かしら依頼があるとは思っていた」 弁護人「誰が小説を落選させたと?」 青葉被告「・・・(沈黙、首をかしげる)」 弁護人「言いにくいですか?」 青葉被告「・・・(しばらく沈黙して)先ほど述べた『ナンバーツー』という人物です」 弁護人「言いにくそうにしていたのはどうして?」 青葉被告「そこまで踏み込んで、明らかにしてもいいのかと」 これまでの被告人質問で、傍聴した記者らが驚くほど饒舌に語っていた青葉被告だったが、この日に限っては上記のやりとりのごとく歯切れが悪い場面が目立った。