小池都知事が記者会見3月27日(全文3完)季節変われば状況も変わるのでは
五輪マラソン・競歩を東京で開催したいのか
NHK:NHKの成澤です。オリンピック・パラリンピック関連で2点お伺いします。まず1点目なんですけれども、知事は今朝のフジテレビの番組で東京オリンピックが2021年の春などの暑くない時期に開催するのであれば、マラソンや競歩の東京開催にあらためて意欲を示されたのではないのかと思うんですけども、その辺の発言の真意をお聞かせください。 小池:もともと札幌への移転っていうのは暑さ対策ということで、数値なども見せられてこの札幌へと、IOCの指定があったわけでございます。季節が変わればその条件っていうのは変わるのではないのかなということと、やっぱり都民の皆さんは東京で見たいというのは普通に思っていらっしゃるということから、そのような旨を申し上げたところでございます。 それから延期といいましてもどの季節になるかはアスリートにとっても重要でありますし、これからコストを、この延期に掛かるコストが何カ月先なのかによってコストも変わってきますし、タイミングがいつなのか、季節がいつなのかっていうのはもう極めて重要な協議課題だと思いますので、ここを早期にまず決めていくっていうのが全ての作業の出発点ではないかというふうに思っております。
五輪延期に伴う費用負担をどう考える?
NHK:その関連でなんですけども、今朝、橋本オリンピック・パラリンピック担当大臣が追加の費用負担について、大会組織委員会と東京都が中心となって決めることだというふうな発言をされているんですけども、その発言について知事の受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。 小池:オリンピックがまたパラリンピックが延期をされることによって、逆に言えば中止でなくなったということは国にとっても、また東京都にとりましても極めて重要な結論であったと思います。中止か延期かというと本当に差はあまりにも大きいぐらいであります。もちろん延期に伴う作業であるとかコストっていうのは、これはどれぐらいになるのか、よく精査をしなければなりませんけれども、やはり今後、国などと決めていくということがポイントになるかと思っておりますし、また組織委員会、そして国、関係者と連携しながら安全で安心な大会の開催に向けて準備を進めると。 それによって大会を成功させることによって、これからどれぐらいの追加コストが掛かるか計算しなければなりませんけど、そのまま中止で、これまでの投資をした分が沈んでしまうということよりも、やはりそれによってこれからの延期の作業によって、投資をした分が価値を持ってよみがえるということを目指していく、そのためには国と東京都がしっかりと連携をしながら、また組織委員会とお話もしながら協議を進めていくということだと、こう考えています。では最後でお願いします。