小池都知事が記者会見3月27日(全文3完)季節変われば状況も変わるのでは
医療崩壊を防ぐための対策は?
読売新聞:読売新聞の野崎と申します。知事が先ほど少し言及されていた院内感染の話、関係なんですけれども、今すでに複数の医療関係者の方や患者さんの感染が確認されていて、永寿総合病院では20人以上の関係者が感染されていると。クラスター化する恐れもありますし、医療の現場の機能がストップして、医療崩壊を起こす可能性もあると思います。現状の受け止めと今後の対策についてどのようにお考えか、お願いします。 小池:このところ、台東区の病院で感染者が毎日2桁台で出ているというのは事実でございます。今日のところはまだ何人なのかとか、確定した情報は今は手元にはございませんが、やはり医療施設で感染が起こるということはもともと入院などをされている方々はお体が悪いからいらっしゃるわけで、その意味で広がりやすいということと、医療従事者が感染することによって医療の機能が低下してしまう。もちろんその方の健康の問題もございます。ということで、医療機関における院内感染の防止ということでは、医療従事者の日頃からの手や指の衛生の徹底はもちろん、院内の定期的な消毒などの感染予防が重要になってくると。それから院内において感染が発見されたときには、まず患者さんや職員などの安全を確保するためにまず感染拡大を防止する取り組みが真っ先に求められるわけでございます。 そこで院内感染対策のための自己管理チェックリストというのを全ての医療機関に都のほうから配布をいたしておりまして、そこで感染の防止や発生した場合の取り組みの徹底をお願いしているところでございます。 そして今、永寿病院を含めて院内での感染、もしくは医療機関での感染についてはそれぞれ関係する部署の方々の健康、テスト、検査を受けていただくということでございます。逆に言えば、検査が確実に行われているということから、そのような高い数字が出てきてしまっているということかと思います。そしてまたそこをしっかりと抑えるというのは極めて重要なことだと認識しております。