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首相裏切りの予兆、気づかなかった岸田氏 総裁選3候補の真の姿は?

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 菅義偉官房長官の圧倒的優位が伝えられている自民党総裁選。かつては安倍首相からの禅譲をめぐる盟約説が取り沙汰され、「ポスト安倍」の本命とも呼ばれた岸田文雄政調会長が窮地に立たされている。だが、政治学者で『自民党 価値とリスクのマトリクス』(スタンド・ブックス)の著書もある中島岳志・東京工業大教授によれば、首相が禅譲話を反故にする予兆は過去の発言からすでにあった。また、首相に最も近い立場とされる菅氏は実は根っからの右派ではない。石破茂元幹事長はこの数年で政治姿勢を大きく変化させたという。イメージで語られがちな3候補の真の姿を過去の著作などからあぶり出し、ポジションの違いをマトリックス図に表してもらった。 *  *  *  *  *  ■政治家を見極めるための「4類型」  自民党総裁選が始まりました。テレビ番組はこの話題で持ちきりですが、どうしても「どの派閥が誰を支持している」とか、「二階幹事長がどう動いたか」とか、「石破さんがなぜ国会議員票を獲得できないのか」といった政界ワイドショーに話が流れていく傾向があります。しかし、自民党総裁選は、日本の首相選びに直結します。重要なのは、それぞれの政治家の理念やヴィジョン、特質を見極めることであるはずです。

 政治家の考え方を見極めるためには、私たちがしっかりした座標軸を持っておく必要があります。その時、私が提案しているのは、下記のような図です=図1=。  政治は内政面において、主に「お金」の問題と、「価値」の問題をめぐって仕事をしています。図では縦軸に「お金」、横軸に「価値」を配置しています。  「リスクの個人化」というのは、様々なリスクに対して個人で対応することを基本とする自己責任型です。そのため、税金は安くなりますが行政サービスも小さくなります。いわゆる「小さな政府」になります。  一方、「リスクの社会化」は、セーフティーネット強化型です。税金は高くなるかもしれませんが、行政サービスも手厚くなります。いわゆる「大きな政府」になります。  「リベラル」というのは、多様な価値観への寛容な態度を意味します。逆に「パターナル」は、「父権的」と訳されるように、力を持った人間が個人の価値の問題に介入するあり方を意味します。例えば、選択的夫婦別姓についての賛否であれば、リベラルは個人の価値観を尊重する立場から賛成、逆にパターナルは「日本人は同姓であるべき」という価値の介入を行うため、反対になるでしょう。

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