そのバナナの食べ方、もったいない!免疫力アップ効果を100倍にできる方法を大学病院が伝授
食卓登場頻度が高いフルーツといえば、バナナやキウイ。普段何気なく食べていますが、実は食べるタイミングによって、得られる栄養効果が変わってくることを知っていますか?今回は、東京慈恵会医科大学附属病院の栄養部が監修した書籍『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます! 調理科学×栄養がとれる食べ方のコツ』(世界文化社)から、効果的に栄養がとれるフルーツの食べ方を少しだけお届けします。 ◇ ◇ ◇
実はバナナは……免疫力アップ効果を100倍にできる!
バナナは両端が緑色のものから、しっかり熟した茶色っぽいものまで、様々な熟度のものがあります。バナナは熟度で成分が変わるため、得られる栄養も変わります。 もっとも大きな変化があるのは、熟成7日目の、茶色の斑点(シュガースポット)が出たバナナの免疫増強作用です。マウスを用いた実験で調査したところ、熟成1日目と比較すると100倍にアップしたほど。 つまり、バナナは食べごろを見極めれば免疫力アップ効果が100倍になるということ。甘みも強くなるため、熟したバナナを食べるのがお得なのです。
■いつ食べるのが正解? バナナの色でわかる栄養価の変化
日本で消費されるバナナはほとんどが輸入ですが、輸入直後のバナナは全体が緑色。そこからエチレンガスによる熟成を経て、黄色いバナナ、茶色っぽいバナナに変化していきます。バナナは皮の色の変化で、中身の成分がある程度わかるので、欲しい成分のところで食べて。 ■腸活したいならここで食べて!
両端に緑色が残るバナナは糖度が低いかわりにでんぷんが豊富。特に善玉菌のエサになるレジスタントスターチを多く含みます。 ■代謝アップならここで食べて!
フレッシュな甘みの黄色バナナは、ビタミンB群の含有量が多く、エネルギー代謝の促進効果や美肌効果も期待できます。 ■免疫力アップしたいならここで食べて!
茶色のバナナを食べると、免疫に関する物質が増える効果が報告されています。しかし熟しすぎるとビタミンCは66%もダウンしますのでご注意を。