米ミシガン大消費者信頼感、9月速報値は69.0 4カ月ぶり高水準
[ワシントン 13日 ロイター] - 米ミシガン大学が13日に発表した9月の消費者信頼感指数(速報値)は69.0と、前月の67.9から上昇し、4カ月ぶり高水準を付けた。1年先のインフレ期待の低下が続き、家計所得が改善するとの見方で押し上げられ、ロイターがまとめたエコノミスト予想の68.5も上回った。 1年先の期待インフレ率は2.7%。4カ月連続で低下し、2020年12月以来の低水準となった。一方、5年先の期待インフレ率は3.1%と、前月の3.0%からやや上昇した。 ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの主任エコノミスト、カール・ワインバーグ氏は「金利が低下し、インフレも鈍化するとの期待が出ていることで、経済の見通しに対する消費者の見方が改善している」と述べた。 ただ、雇用増の鈍化を背景に労働市場に対する見方は軟調。向こう1年間に失業率が上昇すると予想した消費者の割合は39%と、前月の37%から上昇し、1年4カ月ぶりの高水準となった。こうした見方は民主党、共和党のいずれの支持者の間でも強まっている。 今回の調査では、11月5日に米大統領選挙を控え、消費者が慎重姿勢を崩していないことも判明。消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は「共和党、民主党支持者の双方で、民主党候補ハリス副大統領の勝利を予想する人の割合が増えている」と指摘。「ハリス氏の大統領就任が経済に及ぼす影響を巡る見解が分かれていることと一致するかのように、党派間の感情の隔たりも若干広がっている」と述べた。 今回の調査は、10日に行われた共和党候補のトランプ前大統領とハリス氏の初のテレビ討論会の前に実施された。