阪神・森下 来オフ3億円UP宣言 仰天プラン達成の3カ条は「初の1軍完走」「首位打者」「V奪回」
阪神・森下翔太外野手(24)が12日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸7800万円でサインした。キャリアハイを目指す来季は「(一気に)年俸3億円アップ!」と衝撃の仰天告白。壮大な目標達成へ向けた3カ条<1>初の1軍完走<2>首位打者獲得<3>V奪回を設定。3年目の来季も主力としての活躍が期待される若虎が2年ぶりの日本一奪還へ向けて猛虎をけん引する。 更改後の会見で森下がニヤリと笑って言い放った。「(来年は一気に)3億アップを目指します!」。衝撃の仰天告白。中大の2学年上であるDeNA・牧は3年目に打点王と最多安打王に輝いた。初めてタイトルを獲得したことで、4年目の今季年俸は1億1000万円増の2億3000万円。その事実を伝え聞くと、先輩への対抗心を燃やした。 「(タイトルを獲ることができれば牧さんの年俸も)見えてきますね。(目標は一気に)3億アップ」 冗談半分でも“牧超え”への意気込みは半端なものではない。かねて「目標を高めに設定していることで自分を追い込めている」とモチベーションの一つを明かしていた。一気に3億円増は高すぎるハードであり、現実的ではない。それでも壮大な目標達成へ向けた3カ条を設定した。 <1>初の1軍完走 今季は自己最多の129試合に出場した。しかし打撃不振を理由にシーズン途中の7月6日に出場選手登録を抹消。1年目の23年に続いて2軍降格を経験した。過去の反省を生かすため初の1軍完走は最低条件だ。 <2>首位打者獲得 今季打率・275はチーム2位ながらリーグでは14位だった。既に打率向上へ向けた準備にも着手。「引っ張った打球速度をそのままセンターラインに持っていきたい」。広角に打ち分けることで打率向上につなげいた。レベルアップに成功すれば初のタイトルも見えてくる。 <3> 1年目の23年にはリーグ優勝と日本一の味を知った。チームの先頭に立って再び歓喜のゴールへとけん引する決意だ。3カ条を達成することで「3億円アップ」に近づくと信じる。11月に開催された「第3回プレミア12」では全試合4番で出場。「キャリアハイは当たり前。自分の未来をつくるために成績は残さないといけない」。来季を見据える目は笑っていなかった。若虎は本気だ。(石崎 祥平) ○…阪神で首位打者のタイトルを手にしたのは11人で12度。直近では14年のマートン、日本人選手では03年の今岡誠が最後になる。森下が25歳シーズンで獲得すれば、1937年秋に22歳シーズンの景浦将に次ぐ年少記録で、50年の2リーグ制以降では球団最年少になる。 ≪ラジオ生出演≫選手寮の「虎風荘」を退寮した森下は1人暮らしの苦悩を明かした。ABCラジオの番組「ミュージックジェルム」に生出演。今オフに新生活をスタートさせたが、いきなりつまずいていた。「ガスって、(ガス会社に使用開始の)電話をしないと出ないんですね。風呂に(冷)水しかたまらなかった。家に住み始めたら(何もせずにガスは)使えると思っていて…」と赤裸々に私生活の失敗を語り、出演者の笑いを誘った。