Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

拉致問題の後退懸念 千葉県の特定失踪者家族、次期首相にも「強い意志」望む

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
千葉日報オンライン

 北朝鮮による日本人拉致問題の解決を「使命」としていた安倍晋三首相が突如、辞任を表明した。拉致被害者家族らの間で無念さが広がる中、市原市の特定失踪者、古川了子さん=1973年失踪、当時(18)=の姉、竹下珠路さん(76)=千葉市若葉区=は「拉致問題が大きく後退しないか心配」と危機感を募らせた。長い年月がたち、関係者の高齢化が進む事情もあり、次期首相には「強い意志で取り返す具体的な方法を考えてほしい」と訴える。  体調悪化により、職務継続は困難との判断で辞任を表明した安倍首相。竹下さんは「新型コロナウイルスのことで苦労が多く、その積み重ねなのか」とおもんぱかる一方、「拉致問題を解決すると声高に言っていたのに、次にどうバトンタッチするのだろう」と声を落とす。  北朝鮮が日本人の拉致を認めてから、間もなく18年を迎えようとしている。この間、自らも署名活動などに汗を流しながら外交を注視してきたが、過ぎた時間の割に「前に進まないのが残念でならない」。安倍政権では「正直、あまり成果は出なかった」と断じる。  「ポスト安倍」を巡ってさまざまな名前が取り沙汰されるが、次のリーダーに託す思いは一つだ。「18年の年月がどれほど重いか、これからトップに立つ方は真剣に考えるべき。(拉致被害者を)強い意志で取り返す具体的な方法を考えてほしい」  安倍政権の下で道半ばに終わる拉致問題の解決。再会がかなわぬまま残された家族が亡くなるケースも増える中、その実現を切に願い、妹と再会できる日を待ちわびている。

【関連記事】