最長は誰? 現役助っ人外国人のNPB球団在籍年数ランキング
助っ人外国人の場合、たとえ前年に活躍したとしても、調子を落とすとすぐに自由契約になる可能性がある。そのため、何年も日本球界に残り続けられるのはひと握りの選手しかいない。では、現役助っ人外国人の中で「最もNPB歴が長い」のは誰なのだろうか? 現役助っ人の在籍年数を調べてみた。
現役最長はシーズン最多本塁打記録をもつあの男
2021年1月14日時点で、NPBに在籍する助っ人外国人(ドラフトを経ずに入団した選手)は81人。彼らの在籍年数を調べ、NPB歴が長い順に上位をまとめてみた。 ●第1位 10年(今季11年目) ウラディミール・バレンティン(ソフトバンク) デニス・サファテ(ソフトバンク) 現役外国人選手でNPB歴が最も長いのはバレンティンとサファテだ。2010年オフにヤクルトに加入し、初年度の2011年にいきなり本塁打王を獲得したバレンティン。2013年にはNPB記録となるシーズン60本塁打も記録した。シーズンセーブ記録のNPB記録を持つサファテは、広島、西武と渡り歩き、ソフトバンクで3球団目。だが、股関節の故障のため2018、2019年は登板なしに終わり、今季は勝負の1年となる。歴代最長は許銘傑の14年だが、この記録に挑むには両者とも今季の復調が必須だ。 ●第2位 8年(今季9年目) ブランドン・ディクソン(オリックス) もはやオリックスに欠かせない存在となったディクソン。昨季は39試合に登板して16セーブをマークしたが、今季は再び先発に戻る予定だ。娘に「ナラ(奈良)」と名付けるほどの親日家でもある。 ●第3位 7年(今季8年目) アルフレド・デスパイネ(ソフトバンク) エルネスト・メヒア(西武) デスパイネは2014年シーズン途中にロッテに加入し、2017年よりソフトバンクに移籍。今季でソフトバンクは5年目となる。メヒアも2014年シーズン途中に西武に加入してこれまで西武一筋7年。ここ3年は低迷気味だが、再びリーグ優勝を目指すためにはメヒアの復活は欠かせない。 ●第4位 6年(今季7年目) ゼラス・ウィーラー(巨人) ブランドン・レアード(ロッテ) チェン・ウェイン(阪神)※通算 2020年シーズン途中で楽天から巨人に移籍したウィーラーは、すでに6年を日本球界で過ごしている。1年目の2015年、初出場試合で豪快な本塁打を放った姿が懐かしい。レアードも同じく6年。日本ハムで4年、ロッテには2年在籍している。2020年は腰の治療のため8月中旬にアメリカへ帰国して、そのまま復帰できずに終わり、今季は優勝を目指すチームのためにも打棒を発揮してもらいたいところだ。オフにロッテから阪神に加入したチェンも、日本球界に通算6年在籍している。久しぶりのセ・リーグのマウンドに注目だ。