「なんで黒人がいるんだ」。街中で突然投げかけられた言葉を胸に、彼女がビューティコンテストに出た理由。
幼い頃から差別に晒され、人からの視線や評価に恐れを抱いてきたというブランディさんは、この12月30日の出来事をきっかけに、自身の社会問題に対する思いをnoteを中心に積極的に発信するようになったといいます。 そのモチベーションとなったのは、「ヘアスプレー」や「ドリームガールズ」といった、社会問題を取り扱いながらも明るい気持ちにさせてくれる映画作品でした。 「社会問題を人々に伝えている作品に触れて、自分がやりたいのはこれなのではないかと思うようになりました。同時に、こうした映画作品の多くは10年以上前のものなのに、世界が変わっていないという現実がある。今もまだそういう問題を語らなければいけないという現実にとても憤りを感じて。それって自分たちが変えられなかったということじゃないですか」 「自分の子どもの世代に向けて、少しでも社会を変えるためにはアクションは必要だと思うようになりました。今までの自分だったら、問題意識を持っていても仲間内だけで終わっていた。でも、自分が黒人として生きてきた経験や、もう一つの母国コンゴの児童労働問題や女性のキャリア問題などを伝えたいと思ったんです」
Beauty Japanへの出場を決意。
差別を受けた経験から、発信活動を始めたブランディさん。キャリアに対する思いにも徐々に変化が生まれていました。 「これからの自分の活動の幅を広げるためには、自己肯定感をあげることが大事」と考えたブランディさんは、自分の発信力・表現力を向上し、人脈を広げるため、Beauty Japanという「社会で活躍し、社会に貢献する、魅力ある女性へ。応募者の活躍の機会を創出する」ことを目的にしたコンテストへの出場を決意しました。 「ともに母国であるコンゴと日本の架け橋になりたい」と、2ヶ国の文化を体現する投稿を心がけていたというブランディさん。そうした活動が功を奏し、神奈川大会では準グランプリを受賞、日本大会への進出が決まったのです。