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温暖化の影響で海はより青く緑に、研究

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The Guardian

【記者:Nicola Davis】  地球温暖化の影響で、今世紀末までに海の色が深まるとの研究結果がこのほど、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された。  研究者らによると色の変化は、気候変動の影響で光合成をおこなう植物プランクトンの量が変化することに起因する。また、気候変動は他の有色な海洋生物の量にも影響を与えるという。  論文の共同執筆者である英サウサンプトン大学(University of Southampton)海洋・地科学部のアナ・ヒックマン(Anna Hickman)氏は、「地上の植物と同様に、植物プランクトンも緑色をしている。このため、植物プランクトンの量や種類が、海面の色に影響を及ぼす」と説明した。  ヒックマン氏によると、植物プランクトンの量の変化を探知できるかどうかが重要だという。「われわれが植物プランクトンに関心を持っているのは、それが極小の海洋植物で、世界の光合成の約半分を担っており、海洋の食物連鎖の最下層に位置しているからだ」と説明した。  ヒックマン氏を含む英米の研究者らはコンピューターモデルを使い、温度、海流、酸性度などの要素が、植物プランクトンの生育や種およびその他の有色の有機物や堆積物の量に与える影響を調べた。また、これまでの研究では取り扱われなかった、このような変化が水による光の吸収と反射にどう影響するかについても調べた。  その結果、もし地球の海面温度が現在想定されているように2100年までに3度上昇した場合、北大西洋を含む海洋の半分以上で水の色が変化することが分かった。  ヒックマン氏は、「大ざっぱに言うと、現在、植物プランクトンの量が比較的少ないため真っ青に見える海域は青みが濃くなり、(植物プランクトンの量が)比較的多いため緑っぽく見える海域は(緑みが)濃くなる」と説明した。  だが、芸術家が絵具を買い足す必要はなさそうだ。「色の変化は、裸眼ではおそらく識別できないだろう」【翻訳編集:AFPBB News】 「ガーディアン」とは: 1821年創刊。デーリー・テレグラフ、タイムズなどと並ぶ英国を代表する高級朝刊紙。2014年ピュリツァー賞の公益部門金賞を受賞。

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