東ティモール産コーヒー豆販売店「コーヒーノキ」 福島市にオープンへ
福島市の小林みゆきさんと長女史依(ひさい)さんは、東ティモール産のコーヒー豆を中心に扱うコーヒー豆販売店「コーヒーノキ」を同市にオープンさせる。年内の開店を目指し、準備を進めている。 東ティモール産のコーヒー豆は、酸味と苦みを備え、野趣あふれる香り高さが特長とされる。世界のコーヒー豆生産量のわずか0・25%ほどしかない。NPO法人「パルシック」からフェアトレード商品として買い付けて自家焙煎(ばいせん)する。将来的にはカフェの併設も視野に入れている。 小林さんが東ティモールに興味を持ったのは、昨年末に映画「カンタ-ティモール」を鑑賞したことがきっかけ。東ティモールの植民地としての歴史や独自の文化に感銘を受け、同時に「日本人として国際情勢にどう向き合って生きるか」を考えるようになった。「東ティモールや、東ティモール産のコーヒー豆の魅力を知ってもらいたい」という思いが強くなり、開店を決心したという。
店名「コーヒーノキ」はコーヒー豆がなる樹木の名称だが、フェアトレードや東ティモールへの思いも込められている。小林さんは「東ティモールの生産者の暮らしが豊かになるような仕事をしていきたい」と決意を語った。 ドキュメンタリー映画「カンタ-ティモール」は7月8日から14日まで、福島市のフォーラム福島で上映される。 映画は東ティモールの青年の歌を軸に、植民地として弾圧されてきた歴史や独立運動の軌跡に迫る内容となっている。 時間は午後1時から。9日は上映後、監督を務めた広田奈津子さんのトークがある。料金は一般1800円、大学・専門学生1500円、高校生以下1000円。問い合わせは同館へ。