「マイナ保険証」利用時の注意点! 従来の健康保険証にのみ記載されている「最重要情報」の確認方法とは?
病院を受診したり薬局で薬をもらったりする際、受付にマイナンバーカードの読み取り機器が置かれている場面を見たことがある方もいるでしょう。 現在、患者側、医療者側の双方の利便性を高めるため、従来の健康保険証をマイナンバーカードに変える流れとなっています。しかし、マイナンバーカードを健康保険証として使うことに疑問を感じたり、注意点はないか気になったりする方もいるかもしれません。 特に、健康保険証では「最重要情報」が明確でしたが、マイナ保険証になることで確認方法が分かりにくくなります。 この記事では、マイナ保険証について、また健康保険証の「最重要情報」とは何かという点について解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
マイナ保険証とは?
現在、健康保険証の代わりに病院や薬局で「マイナ保険証」の利用が推進されています。使い方は、電子カードリーダーにマイナンバーカードを認証するだけです。そうすると、今までと変わらない自己負担額で治療を受けられます。 デジタル庁の「マイナンバーカードの健康保険証利用」によると、患者側がマイナ保険証を利用するメリットは以下の3点であると述べられています。 ・よりよい医療を受けることができる ・窓口で限度額以上の支払いが不要になる ・引越しや、就職・転職の後もそのまま健康保険証として使える なお、現行の健康保険証は2024年12月2日以降新規発行されなくなるとされているため、マイナ保険証が主流となります。今後はマイナンバーカードの発行に加え、健康保険証として使えるよう申請・登録を済ませておくとよいでしょう。
最重要方法とは? マイナ保険証での確認方法
便利な使い方が示される一方で、マイナ保険証と健康保険証を比べると「最重要情報」が確認できないことが課題です。「最重要情報」とは、保険者の情報です。 保険者によって、医療費の負担を軽減する公的制度があり、特に「共済組合」や「組合健保」に加入している場合、法定給付に加えた「付加給付」により自己負担額が大幅に軽減されることがあります。 例えば、高額療養費制度と付加給付を活用すれば、医療費がかかっても月々の負担が数万円程度におさえられるケースもあります。こうした制度の恩恵を受けるためには、保険者情報が不可欠です。 では、マイナ保険証で最重要事項を確認する方法はあるのでしょうか。デジタル庁のマイナポータルによれば、確認の方法は以下の2ステップです。 1・マイナポータルにログインし、健康保険証のアイコンを選択する 2・健康保険証情報を確認する 健康保険証の情報を確認し、付加給付があるか知りたい場合には会社の福利厚生を確認したり、該当保険者に問い合わせしたりするとよいでしょう。 付加給付の存在や受けられるかどうかを知らないと、治療費や入院費の負担を軽減するために不要な民間保険に加入してしまう可能性もあります。保険料で必要以上に損をしないためにも、最重要情報や給付が受けられることを知っておく必要があります。
「最重要情報」はマイナポータルから確認可能
今後は、健康保険証がマイナ保険証に移行していきます。マイナ保険証の利用で診療情報や処方の情報が共有できるというメリットもありますが、最重要情報が分かりにくいことが懸念点といえるでしょう。 最重要情報を確認すれば、保険者による医療費の負担軽減が受けられるかを確認できます。医療費の負担軽減を知らずに民間の保険に加入したり、過剰に医療費を支払ったりすることがないよう、最重要情報を確認しておきましょう。 出典 デジタル庁 マイナンバーカードの健康保険証利用 デジタル庁 マイナポータル 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部