「澤田HD」史上最長TOBの陰で「タワー投資顧問」年収30億円ファンドマネジャーが詐欺的離婚
離婚取消訴訟だけが残った(タワー投資顧問)
目下、史上最長のTOB(株式公開買い付け)の舞台裏で、なぜか、ドロ沼の離婚劇が進行中である。 元ソニー会長の出井伸之氏が取締役会議長を務める投資ファンド「メタキャピタル」が「澤田HD(ホールディングス)」に仕掛けたTOBは343日間にも及んだ。2020年2月20日に開始され、36回の延長を繰り返した挙げ句、翌21年7月16日まで実施された。そもそも、澤田HDは「エイチ・アイ・エス」の澤田秀雄会長がトップを務め、なおかつ、筆頭株主として29.58%の株式を持つ会社。右肩上がりの業績が続いていたものの、株価は低迷した。メタキャピタルはそこに目をつけ、子会社化のためのTOBに乗り出したのだ。 (カネに振り回される人々のドラマを描く「週刊新潮」の連載コラム「MONEY」より)
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「週刊新潮」2022年5月5・12日号「MONEY」欄掲載