ロンドン・ヒースロー空港 システム故障で荷物が外に…“大混乱”背景に「人員不足」
All Nippon NewsNetwork(ANN)
イギリスのヒースロー空港で、乗客の荷物を管理するシステムが故障。さばききれなかった荷物が、空港の外にまであふれ出て、大混乱に陥った。 ■システム故障で空港混乱…背景に“人手不足” ヒースロー空港 ジョン・ホランド・ケイCEO(最高経営責任者):「これは、イギリスだけではなく、ヨーロッパ全体にも言えるのです」 一面、隙間なく床を埋め尽くしているのは、大量のスーツケースだ。 17日、ロンドン・ヒースロー空港で、乗客の荷物を管理するシステムが故障。本来、乗客と同じ飛行機で、目的地に向かうはずの荷物が取り残され、空港の外にまであふれている。 ここまで影響が拡大した背景の一つに、深刻な“人手不足”があるという。 ジョン・ホランド・ケイCEO:「多くの人を解雇するのは簡単ですが、再び雇って規模を拡大するのは、はるかに難しいです」 ヒースロー空港は、新型コロナによるロックダウンで多くの従業員を解雇したため、人出不足に陥っている。そこに、システムのトラブルが重なり、対応が追い付かなくなったというのだ。 ■空港責任者「コロナ前戻すのに最大で18カ月」 この影響で、ヒースロー空港は航空会社に対し、20日に予定されていた運航便のうち、10%の欠航を要請。およそ90便、1万5000人に影響が出ると予想されている。 ジョン・ホランド・ケイCEO:「熟練した職員を失った今、私たちが再び従業員を採用しても、元通りのサービスを提供するためには、訓練をしなければいけません。それには、どうしても時間がかかってしまいます」 ヒースロー空港の責任者は、「業界全体でコロナ前の状態に戻すには、最大で18カ月かかる可能性がある」と警告した。 (「大下容子ワイド!スクランブル」2022年6月21日放送分より)
テレビ朝日