集中力を上げるために必要な「たった5分」の習慣、人間の脳は「動かないと集中できない」しくみに
■「たった5分」歩くだけでも、集中力は回復する ただし、歩き慣れていない人が、最初から長い距離を歩くと体に痛みが出るので、「毎日継続して歩ける距離」を自分で見つけることが大切です。持病のある人は主治医に相談して、適切な量(時間・歩数・距離)を見つけるといいでしょう。 「集中力がなくなってきたな」と感じたら、「5分程度、歩く」だけでも効果があります。 ◎歩く時間帯を意識する 歩く時間帯によって、脳番地の働き方を変えられます。
・朝……脳を覚醒させる 午前9時までに脳を覚醒させると、脳が正しいリズムで働くようになります(前述した概日リズム)。基本的には昼や夜より、「朝の散歩」がおすすめです。私も朝、散歩をしています。 ・昼……気分転換をする 仕事をしているときは、おもに理解系脳番地を使っていますが、昼休みに散歩をして運動系脳番地を使うと、仕事で使っている脳番地を休めることができます。 ・夕方(16~18時)……リラックス
仕事終わりで脳が疲れているときは、人混みや店が乱立している場所を避けて歩いたほうが、脳に入る情報量を減らせるので、リラックスできます。 いかがでしょうか。脳の機能を高めるために、簡単にできる方法をいくつか紹介しました。できることから、チャレンジしてみてください。
加藤 俊徳 :医学博士/「脳の学校」代表