【フィギュア】住吉りをん、大技封印も4位「自分の弱さが出た」2季連続ファイナル進出ならず
<フィギュアスケート:中国杯>◇23日◇中国・重慶◇女子フリー 【重慶=阿部健吾】ショートプログラム(SP)3位の住吉りをん(21=オリエンタルバイオ/明治大)がフリー4位の131・97点、合計202・45点で総合4位となった。 【写真別カット】フリーの演技を行う住吉 自力でのファイナル(12月、フランス・グルノーブル)進出には優勝が条件だったが、1位のアンバー・グレン(米国)とは13・09点差をつけられ、2季連続の出場はならず。「自分の弱さがちょっと出てしまった」と振り返った。 冒頭のダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループの連続ジャンプは決めたが、2本目の3回転ルッツで着氷が乱れると、3本目の3回転ループで転倒。昨年11月に国際スケート連盟(ISU)公認大会で日本女子で初めて成功させた大技4回転トーループを封印させ、安定した演技を目指した中、序盤でミスが続いた。 「今日は『緊張している』とすごく感じて。普段は昼寝をするんですが、眠れなくて…。緊張を実感する場面がたくさんあって、それが前半に出てしまった」 後半は立て直し、今月初旬のフランス杯に続いて合計200点を超えたが「大技を抜くからには1つのミスをしてはいけないと思い過ぎてしまった」と唇をかんだ。 同シリーズは10~11月にかけて6週連続で6大会が行われ、各選手(組)最大2大会への出場が可能。順位に応じたポイントの合計で競い、上位6人(組)がファイナルに出場できる。これまで女子の日本勢の最多出場は3人だったが、今季は史上最多の5人の出場が決まった。 ◆女子のGPファイナル進出者 〈30点〉坂本花織(24=シスメックス) 〈30点〉アンバー・グレン(25=米国) 〈28点〉樋口新葉(23=ノエビア) 〈26点〉吉田陽菜(19=木下アカデミー) 〈26点〉千葉百音(19=木下アカデミー) 〈26点〉松生理乃(20=中京大)