【JBC回顧】クラシックは王者クリソベリルが完勝! スプリントは地元大井のサブノジュニアが大金星
3度目の挑戦で戴冠
これまでのJBC3競走に加えて、今年からJBC2歳優駿が新設。そして史上初の大井、門別での2場開催で行われた4レースについて振り返っていこう。 【アルゼンチン共和国杯 2020予想】東大式!大混戦のハンデ戦!狙うは推定6番人気のあの馬! 3歳以上の牝馬によるJBCレディスクラシック(JpnI・ダート1800m)。勝利したのは北村友騎手騎乗の2番人気ファッショニスタだった。 道中は逃げるサルサディオーネを行かせて2番手を追走。3コーナーを過ぎたあたりから鞍上の手が動きはじめ、左ムチが1発、2発と入る。直線に向いてからは、すぐ内にいたマドラスチェックとの激しい追い比べが続いたが抜かせず、アタマ差で押し切った。 2018年、2019年と2年連続で同レース3着とGIの舞台ではあと一歩というレースが続いていたファッショニスタだったが、6歳秋にして遂にビックタイトル獲得となった。 惜しくも2着に敗れたマドラスチェック。内枠で砂を被る競馬になった時にどうかという不安もあったが、逃げ馬の真後ろにつけて砂を被らないように騎乗した森騎手のファインプレーが光った。 単勝1.3倍と断然人気を集めていたマルシュロレーヌは、前2頭から3馬身差の3着と末脚不発に終わった。前走圧勝したレディスプレリュードは前後半3Fのラップが38.1-37.4だったのに対し、今回は37.3-37.6。瞬発力勝負に強いタイプなだけに、前走と比較すると展開が向かなかったと言えるだろう。
超ハイペースを差し切ったサブノジュニア
混戦模様となったJBCスプリント(JpnI・ダート1200m)。レースは激しい先行争いとなり、最終的にモズスーパーフレアが逃げる形となったが、前半3Fは12.0-10.1-11.3と超ハイペース。中団の後方追走から直線で外に持ち出し、一気に突き抜けた地元大井のサブノジュニアが大仕事をやってのけた。 今春の東京スプリントで2着となり、その後も地方馬相手に3連勝と着実に力をつけていた。時計面でもJRA勢相手でも十分戦えることを証明していただけに、単に展開に恵まれただけでなく、実力で掴み取った勝利だと言っていい。今後もスプリント戦線の主役級として、地方競馬を引っ張る存在としての活躍に期待したい。 2着は3番手追走からしぶとく粘ったマテラスカイ。前走の東京盃では出遅れて11着と大敗したが、見事に巻き返した。サウジアラビアで行われたサウジアCでも2着となった実力馬、加えて高速馬場を得意とするタイプなので、しっかりとスタート決めればやはり強いと改めて感じたレースだった。 3着のブルドックボスは後方2、3番手から上がり最速の36.1を使って追い込んできた。それだけにスタートで大きく出遅れたのは痛かった。