正直なところ、こんなに値上がりするとは思ってなかった1980年代の国産スポーツ車×5選
ニッサン レパード[F31]
●生産期間:1986年2月~1992年5月 ●新車時価格:232.1万円~492万円 ●中古車の価格帯:165万円~439万円 このレパードと切っても切れない関係といえば”あぶない刑事”シリーズが挙げられる。劇用車としてゴールドツートーンのレパード アルティマ(前期型)およびダークブルー(前期型)、アルティマ ツインカムターボ(後期型)が登場している。2024年5月にも、8年振りとなる映画”帰ってきた あぶない刑事”が上映され、ゴールドツートーンのレパードが登場。”あぶ刑事”ファンを大いに熱狂させた。 “あぶ刑事”効果や専門店の存在もあり、レストアされた個体も流通している。ほかの車種と比較しても、価格帯の上限はそれなりに高めだ。安い中古車を手に入れ、故障や修理で悩まされ続けるよりも、仕上がった個体を所有した方が長く楽しめるかもしれない。
ホンダCR-X[EF8型]
●生産期間:1987年9月~1992年1月 ●新車時価格:111.6万円~158.3万円 ●中古車の価格帯:175万円~380万円 いわゆる”サイバースポーツ”と呼ばれる2代目CR-X。トップモデルである”SiR”には1.6リッターVTECエンジンが搭載され、最高出力160ps/7600rpm、車両重量が1t(エアコンレス車は980kg)という、当時としては過激なスペックを有していた。全長3800mmというコンパクトなボディもあって、コーナリング中にスピンモードに…なんて話がある反面、腕利きのドライバーの手にかかれば、タックインを駆使してハイスピードコーナリングマシンと化した。 多くのCR-Xがチューニングされ、一部はクラッシュして姿を消していったなか、残っている個体は貴重だともいえる。フルノーマルの個体というだけでも価値がありそうだ。なお、専用部品の多さから一部で「ホンダ地獄」などともいわれる同社のクルマだけに、純正部品の入手困難が今後も予想される。