中国の南沙諸島埋め立ては、日本の「沖ノ鳥島」とどう違うの?
米戦略国際問題研究所(CSIS)によると、これまでに埋め立てた面積は7つの岩礁で合計して約12.82平方キロメートルにも及ぶ(東京都文京区の面積とほぼ同じ)。CSISの公表した航空写真によれば、スビ礁では約3キロの滑走路が確認された。埋め立てが進めば軍事拠点化のおそれもあり、各国の航行の自由が脅かされるのではないかとの懸念もある。 沖ノ鳥島は水没の危機にあることから侵食を防ぐためのコンクリートによる護岸工事が行われているが、東京都の資料によれば面積はわずか9.44平方メートル。そもそも領土として国際的に認めらていれない人工構造物に軍事拠点になりうる滑走路などを整備することと、領土である沖ノ鳥島にコンクリートで護岸工事をすることは、その規模も工事が持つ意味も、全く違うのだ。 (安藤歩美/THE EAST TIMES)