「きちんと責任取るべきだ」 安倍前首相「桜」問題、熊本県内でも不信感や疑念の声
「きちんと責任を取るべきだ」。後援会の夕食会費補塡[ほてん]を巡る虚偽答弁を訂正するとして、25日の衆参の議会運営委員会に出席した安倍晋三前首相。24日の記者会見に続き、熊本県内でも改めて不信感や疑念の声が上がった。 熊本市中央区の上通アーケード。出勤途中の和食店従業員、宮本博樹さん(51)=同市中央区=は「秘書の略式起訴のみでは、結局はトカゲのしっぽ切りと同じ」と指摘。「会見や答弁の場での安倍さんは、質問をのらりくらりとかわしてばかり。今年のうちにうやむやのままで終わらせようとしているような気がしてならない」と切り捨てた。 下通アーケードでは飲食店従業員の松田知代さん(42)=同市北区=が「お金については法律も厳しいので小まめに管理されているはず。全く知らないのはおかしい」とばっさり。「安倍さんが本当に知らなかったとしても、部下の不正の責任をきちんと取るべきだ」と語気を強めた。
「サクラマチ クマモト」で買い物をしていた無職、橋田衛さん(72)=同市東区=は「お金を使って自分の支援者のご機嫌取りをしていたのではないかと勘繰ってしまう。経緯をはっきり話してほしい。これで捜査が終結するのは納得いかない」と話した。(田中慎太朗、緒方李咲)