J1札幌 右膝手術から復帰のMF深井一希「少なからず貢献できるんじゃないか」…8日・ルヴァン杯準々決勝第2戦
J1北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(29)が、351日ぶりに実戦ピッチに立つ。札幌は8日、ルヴァン杯準々決勝第2戦のホーム・横浜M戦に臨む。第1戦に1―6で敗れ、5点差以上の勝利が絶対条件となる一戦のメンバーに、昨年11月に右膝3か所を手術した深井が、名を連ねた。 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)が7日、「一希に関してはメンバーに入れて、ベンチスタートさせた中で、試合の経過の中でどう起用するかを模索したい」とした上で「できれば出場させたい気持ちでいる」と明言した。自身5度目のメスを乗り越えてたどり着いた機会に、深井は「出られたら自分のできることをやろうと思います」。静かな口調で、昨年9月23日のアウェー・名古屋戦以来となる出場を見据えた。 7月12日に全体練習に合流後、復帰目標の1つと考えていたルヴァン杯準々決勝の出場へ、チームが第1戦を戦う横浜に向かった3日、病院を訪れた。それまで慎重な姿勢だった主治医が患部を見て「これなら大丈夫」と太鼓判を押された。目指す道が明確に見えたことで、心身とも準備を整えてきた今日の戦い。深井は「痛みもないし、自分の中のフィーリングも上がってきてる。少なからず貢献できるんじゃないか」と手応えを持って向かう。 第1戦の結果から5年ぶり4強入りが厳しい状況なのは分かっている。それでも深井は「まだ終わったわけじゃない。全員があきらめない気持ちを本気で持てれば、何か起こせるんじゃないかと思っている」と言った。どん底からはい上がり続けた不屈の男は、これまで同様、絶対に下を向いたりしない。(砂田 秀人)
報知新聞社