シンガポール航空、コロナ検査をオンライン一括管理 出発客に試験導入
シンガポール航空(SIA/SQ)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連する出発前のPCR検査と抗体検査(血清検査)について、予約から検査結果までをオンラインで一括管理するサービスを現地時間1月20日から試験導入した。シンガポールなどを出発する旅客を対象に提供し、今後他路線への拡大も予定する。 ポータルサイトに掲載された検査可能なクリニックを予約し、出発前に検査を受ける。検査結果はサイトに表示するほか、IATA(国際航空運送協会)が提供する新型コロナ情報を管理するモバイルアプリ「トラベルパス」にもQRコードで表示。空港でのチェックイン時に提示する。 対象となるのはシンガポール航空と傘下のシルクエアー(SLK/MI)便の利用客で、シンガポールのほか、インドネシアのジャカルタとメダンを出発する旅客が利用できる。試験サービスは、旅行者向けに医療・セキュリティ支援などを提供する英コリンソン(Collinson)と共同で展開する。 シンガポール航空は2020年12月に、IATAのトラベルパスを活用した実証実験を開始。新型コロナの検査結果などをスマートフォンのアプリで管理するもので、渡航者の健康状態を既存の方法よりも早く安全に確認でき、チェックイン時や入国時の手続きを迅速化する。
Yusuke KOHASE