ドルチェ&ガッバーナの香水をつけて取材したら瑛人は気づくのか?
意外な伏兵の登場
「鼻炎なんです。冷房が苦手で…。あと、これの匂いがすごかったんです!」 瑛人が不満気な顔で、取材部屋の机に置かれた瓶を指差す。瓶には液体が注がれており、細長い棒が何本も刺さっている。 こ、これは…アロマディフューザー! 取材に夢中で気づいていなかったが、鼻を近づけるとアロマオイルの強い香りが漂う。 「これダメですよ! すごい匂いしたもん」 自分に有利な証拠を手にするや、がぜん元気を取り戻す瑛人。まずい。旗色が悪くなってきた。
痛恨のリサーチ不足
「ドルチェ&ガッバーナの何ていう香水をつけてきましたか?」 ――「ライトブルー」です。 「それ、違う香水です! (曲のモデルになっているのは)もっと独特の強い匂いのヤツなんです」 瑛人によれば、『香水』が生まれるキッカケになったのは、アルバイト先のオーナーがつけていたドルチェ&ガッバーナの「スポーツ」という種類の香水だという。 ぐぬぬぬぬ…。これは瑛人側の言い分も認めざるを得ないだろう。事前のリサーチ不足はこちらの責任だ。
結論:瑛人はドルチェ&ガッバーナの香水の匂いに「気づかない」
ただし、あくまで「鼻炎参考記録」ということで、大会組織委員会の判定により公式記録には残さないことに決定した。 それでも、どこか悔しそうな表情の瑛人。「鼻炎なおさないとなぁ…」と苦笑する。 瑛人の鼻のコンディションが万全な時に、今度はちゃんと「スポーツ」を使って、リベンジ検証したいと思う。
〈瑛人 えいと〉 1997 年 6 月 3 日、横浜生まれ。男 3 人兄弟の末っ子として、野球に明け暮れる少年時代を過ごす。高校卒業後、ダンスで自己表現する友人の姿に刺激を受け、シンガーソングライターを志して音楽学校に入学。19歳から曲を書き始め、2019 年 4 月、21歳で初めての楽曲『香水』EPを配信リリース。翌2020年春、SNSに投稿された様々な『香水』のカバー動画から人気に火がつき、オリコン、Billboard JAPAN、LINE MUSIC、Spotifyなど各種音楽チャートで1位を獲得。サブスクリプションサービスの総再生回数は1億回、YouTubeの再生数は8000万回を超える。