楽天の新プラン「Rakuten UN-LIMIT V」は本当に“タダ5G”? エリアやサービスにはまだまだ課題も
“携帯料金値下げ”圧力が高まる中、楽天の立ち位置は?
政府や総務省による携帯料金の値下げ圧力が高まる中、2980円という料金プランで5Gにも対応した楽天モバイルの価格戦略は、日本の「平均携帯料金」を押し下げることになるだろう。ユーザー数が増えるほどその影響は大きくなるが、現状、ユーザー数は100数十万人にとどまっている。実態として、まだ既存キャリアを脅かすほどには達していない。 発表前日の9月29日には、NTTがNTTドコモを完全子会社化することを発表。NTTとNTTドコモは競争優位性の向上を目指しており、料金値下げにもつながれば、各社の料金競争が始まる可能性はある。 5Gのエリア構築や新サービス開発、楽天のほかのサービスとの連携など、今後さらなる事業拡大で携帯3社をキャッチアップできるかが注目される。 (文・小山安博) 小山安博:ネットニュース編集部で編集者兼記者、デスクを経て2005年6月から独立して現在に至る。専門はセキュリティ、デジカメ、携帯電話など。発表会取材、インタビュー取材、海外取材、製品レビューまで幅広く手がける。
小山安博