武藤唯さん(福島県棚倉町・秋山林業) チェーンソー世界大会で「銅」 アジア人初
福島県棚倉町の秋山林業に勤める武藤唯さん(25)はチェーンソーの腕前を競う世界大会「世界伐木チャンピオンシップ」のレディースクラス個人総合で銅メダルを獲得した。同大会でのメダル獲得はアジア人初。 大会は9月にオーストリアで開かれ、欧州を中心に20数カ国から林業従事者約百人が出場した。武藤さんは接地丸太輪切り、枝払いの2種目で銀メダルを獲得し、個人総合で銅メダルに輝いた。県の林業人材育成拠点「林業アカデミーふくしま」で培った知識や技術を最大限に発揮した。今春に秋山林業に入社し、さらに技能を磨いている。 武藤さんは福島民報社の取材に、世界大会でのメダル獲得について「県内の林業が盛り上がるきっかけになればうれしい」と話し、「2年後の世界大会にも出場できるように頑張りたい」と意気込みを語った。 内堀雅雄知事は「林業アカデミーふくしまを出てまだ半年たっていない状態で見事に世界で銅メダルを取るのは、まさに快挙だ」とたたえた。