【朝日杯FS】前走は勝ち馬を上回る好内容 東大HCの本命は鋭い末脚を持つタイセイカレント
2歳マイル王決定戦
今週日曜日、京都競馬場でGⅠ・朝日杯フューチュリティステークスが行われる。サウジアラビアRCを勝利したアルテヴェローチェ、新潟2歳Sを制したトータルクラリティ、京王杯2歳S勝ち馬のパンジャタワーら2戦2勝の重賞ウイナー3頭を中心に16頭が出走予定だ。 【朝日杯フューチュリティステークス2024 推奨馬】前走タイムは歴代王者を超える! 勝率60%&複勝率100%データに該当(SPAIA) 昨年3戦3勝でこのレースを制したジャンタルマンタルはその後皐月賞3着、NHKマイルC勝利と3歳でも活躍。今年はどの馬が本レースを制するのか。過去10年のレースデータと、京都芝1600m世代限定重賞の傾向を参考に検討していく。
サウジアラビアRC組は信頼
<朝日杯FS・前走レース別成績> サウジアラビアRC【3-2-2-6】勝率23.1%/連対率38.5%/複勝率53.8% 京王杯2歳S【0-2-2-24】勝率0.0%/連対率7.1%/複勝率14.2% デイリー2歳S【2-4-2-20】勝率7.1%/連対率21.4%/複勝率28.6% ※サウジアラビアRCは前身の「いちょうS」含む まず前走レース別成績を確認する。最も好成績なのはサウジアラビアRC組で、半数以上が馬券に絡んでいる。その勝ち馬は【3-1-2-0】、本番で1番人気なら【3-0-1-0】と、前走で結果を残した馬はしっかり期待に応えている。当日1番人気の可能性があるアルテヴェローチェは信頼できそうだ。 パンジャタワーら3頭が出走予定の京王杯2歳S組は【0-2-2-24】。出走数は最多タイにもかかわらず勝利例がない。馬券圏内に入ったのは前走3着以内のみ。 勝ち馬【0-2-1-5】。また距離延長となるため、前走を前で運んでいた馬が苦戦しており、逃げ先行【0-0-1-17】。しかし中団【0-2-1-4】、中団から上がり最速だと【0-2-1-1】まで信頼度が高まる。パンジャタワーはこれを満たす。 デイリー杯2歳Sは【2-4-2-20】と悪くないが、今年に関しては頭数が少なく、勝ち馬ランフォーヴァウが阪神JFで11着に敗れた。ドラゴンブーストとダイシンラーは見送りたい。 残りはクラス別でまとめて確認する。前走新馬は【1-0-2-3】。意外にも好走例が多く、着差が小さくても頑張っている。ランスオブカオスは中1週、距離延長と懸念材料はあるが穴として押さえるのは面白そうだ。 一方、前走未勝利は【1-0-1-14】と一気に苦しくなる。着差0秒5以上で勝っていれば【1-0-1-1】で、アドマイヤズームはクリアしているが、新馬戦の内容が物足りない。 1勝クラス組も【2-0-0-31】と大苦戦。2着以下は【0-0-0-9】で勝ちが絶対条件だ。ただし勝ち馬も17年以降で15頭出走して馬券絡みなし。ミュージアムマイルに立ちはだかる壁となる。 オープン・リステッドは【1-1-1-20】。今年はクローバー賞からニタモノドウシが参戦する。札幌から4か月空けて直行という意味では昨年エコロヴァルツ2着の例がある。ただ同馬のコスモス賞は1秒0差をつけての勝利だった。 対するニタモノドウシは着差0秒3差。距離延長、負かした相手もそこまで強くない。続けるかは疑問符がつく。また、クラス不問で前走札幌は【0-1-0-3】。14年ブライトエンブレム2番人気7着、21年ジオグリフ2番人気5着と人気馬が敗れた例もある。