“執事”が明かす、超富裕層たちの買い物事情。「実物を見ずに数千万円のブランドものを購入」「トランクルームを8個借りている人も」
実物を見ずに、数千万円の買い物をする
ショップで買い物というのは分かるが、家で営業を受けると、外商もすべての商品を持ち歩いているわけではないはずなので、実物を見ずに買うことになりそうだ。 「超富裕層は実物を見ずに買うことが多いですね。パンフレットを見たり話を聞いたりしただけで、数百万円や数千万円が動くことはザラです。『自分で使うもの以外は特にこだわらない。ハイブランドなら、とりあえず買ってみる』というわけですね。 品質はしっかりしているので、買ってみて『裏切られた!』という声は聞いたことがありません。逆に自分で使うものにはこだわって、ブランドにとらわれずにものを選ぶ方が多いです」 ハイブランドといえば、筆者(綾部まと)はジュエリーを思い浮かべるが、「アパレルブランドでもこのような接待は多い」と新井さんは話す。 しかし、何でも好きに買えることには、デメリットもあるのだとか。
物が増えすぎて「トランクルームを8個借りている人も」
私たち庶民は1年に一度、年末に大掃除をするが、超富裕層はもっとペースが早いという。 「彼らは半年に1回か、早ければ3ヶ月に1回の時もあります。我々執事が整理整頓を任されることが多いのですが、不用品といえど高級品なので、簡単には捨てられず、誰かにあげたり、下取りに出したり、なかなか骨が折れます。 特に大変なのは、捨てられないタイプの方ですね。過去にトランクルームを8個借りていた方もいらっしゃいました。どんどん物が増えていって、管理費が膨れ上がるばかりでした」 “超一流は物を大事にする”というような言葉も聞いたことがあるが、実際はどうなのだろうか? 「2代目、3代目などの“親リッチ”は物を大事にする、質実剛健な傾向があります。逆に一代で財を築いた方の中には、物を大事にすることに意識がいかない方も多くいらっしゃいます。急にお金持ちになると、欲望の塊になってしまうみたいで……。仕事を頑張った反動で、“自分へのご褒美”に買いすぎてしまうのでしょうね」