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「北海道のJRローカル線がいきなり廃線に…」コロナで忘れられた“鉄道3大ニュース”とは

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文春オンライン

 冬が終わって桜が咲いて春になり、浮かれ気分のままに大型連休に突入……。そんないつもの3~5月はあらゆることが変わる季節でもあった。それは鉄道の世界でも同じで、ダイヤ改正が実施されたり全国各地で観光列車が動き始めたりと、ニュースづくしになるのが例年である。 【写真】“いきなり”廃線になったローカル線・JR札沼線の写真など、この記事の写真を見る(全9枚)  コロナ一色の今年の春も、ひっそりとそうした変化があった。高輪ゲートウェイ駅の開業はそれなりに話題にもなったが、他にもほんとうならばもっと大きく取り上げられてもいただろう……という鉄道のニュースがあったのだ。というわけで、今回は「コロナの陰に隠れてしまった鉄道3大ニュース」というテーマでお送りしたい。

(1)GW需要を見込んだはずも……“いきなりの”JR札沼線廃線

 もともと廃線は予定されていたことで、それが少し早まっただけだからたいした問題はないといえばそうなのかもしれない。でも、長年地域を支えてきたローカル線が、コロナ禍の中で急遽廃止が前倒しになり、突然姿を消してしまったというのはやはり寂しいものである。  廃線となったのは北海道を走るJR札沼線。そのうち、札幌市内への通勤通学路線として利用の多い桑園~北海道医療大学駅までは残ったが、ローカル線の北海道医療大学~新十津川間が廃止されたのだ。残念とはいっても末端の浦臼~新十津川間は1日に1往復しか列車が走っていなかった。新十津川発の上り始発列車は最終列車でもあり、地域輸送にとってとうぜんである“行って帰る”ことができないというのは致命的。公共交通機関としては、とうのむかしに“死んでいた”といっていい。  そういうわけで廃線は必然だった。2018年の暮れに北海道医療大学~新十津川間の廃止が決まり、ラストランは2020年5月6日となった。公共交通の役割を終えても鉄道ファンや旅好きにとっては物珍しく、廃止間際には多くの人が訪れる。だから大型連休にたくさん人を集め、最後の最後に地域に貢献してくれよ、という思惑があったのだろう。そこにやってきたのが新型コロナ。連休中は指定席化するとか、地元の人だけが乗れるラストランを前倒しでやるとかいろいろ計画もされていたようだが、4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大されると万事休す。翌17日をもって運転を打ち切ることとなって、たいしたイベントもないまま90年の歴史に幕を閉じたのである。

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