篠原涼子長男の警察トラブルは “危機感のなさと鈍さ” 「ヤバい二世」への転落から守る大人の役目
高級ブランドで身を固めた写真を投稿
優汰はインスタグラムで、ルイ・ヴィトンなど高級ブランドで身を固めたコーディネートを投稿しています。自分を誇示したい年頃でしょうし、こういった投稿がきっかけで、ファッションの仕事につながる可能性もありますから、アピールは不可欠です。しかし、仕事に関係ない、大多数の人には“カネ持ってるアピール”に見えないこともない。 こうなると、おこぼれに預かりたい悪い人が近づいてきてしまう可能性があります。また、今回彼が注目されたことで、彼と親しいフリをしてプライベートを手に入れて、週刊誌などに売り込んだり、YouTubeチャンネルであることないこと暴露する人が絶対にいないとも言いきれません。二世ほど、冷静で人を見抜く力が必要なのかもしれません。 その他にも、彼独自の抱える事情も見逃せないところがあります。それは両親の年の差婚と離婚です。2024年4月9日放送の『踊る! さんま御殿』(日本テレビ系)に出演した優汰は、「中学に入ってから骨が伸びて、お父さんの身長を抜いて、今まで親子ゲンカしてたんですけど、親子ゲンカがなくなって、自分が大きくなったからか、おびえてて……」「ケンカできなくて、僕が何か言うと言い返してこないので、口をずっとモゴモゴしてて」と発言しています。 ミュージカル界のレジェンドをけなすことができるのは、実の息子の特権でもあり、テレビ用に多少盛っている可能性もあるので鵜吞みにはできませんが、この発言から伺えるのは、市村の父親としてのパワーダウン、もっとはっきり言うと、老いなのです。 一方の母親である篠原涼子は、離婚の何年も前から、篠原は男性との会食や朝帰りを週刊誌に報じられています。男性との会食イコール不倫ではありませんし、母親にも、いや、母親こそ気晴らしは必要です。しかし、この後、別居を経て離婚したことを考えると、篠原の外出は単なるお付き合いや気晴らしではなく、家庭から興味を失いつつあった証拠にも思えてくるのです。もしそうなら、頼りがいをなくしつつある父と、行き場のない女ざかりをもてあますような母の間で、優汰は誰にも言えない孤独を抱えていたのかもしれないと思うのです。 一般論ですが、子どもの問題行動には、なんらかのさみしさが起因していると言われています。思春期であること、二世という恵まれているけれども、リスクもあるポジションであること、そして両親の離婚と、彼はまだまだ大人のケアを必要としているように思えてなりません。 両親を含めた周囲は、二世だからこそ、彼から目を離さずにゆっくり育て上げ、「ヤバい二世」への転落から守ってあげてほしいと願わずにいられません。 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」
仁科友里