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地盤沈下、民家十数軒傾く 熊本市谷尾崎 住民「道路工事と関係か」

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熊本日日新聞

 熊本市西区谷尾崎町の住宅街で今年2月以降、少なくとも十数軒の民家が傾いたり、地面が陥没したりしていることが25日、分かった。住民らは、近くの熊本西環状道路の高架橋工事に伴う大量の地下水噴出が原因ではないかとして、市に原因究明や対策を求めている。  市高規格道路建設推進課によると、現地付近では谷尾崎高架橋(508メートル)の橋脚5本の建設工事中。このうち1本の基礎部分(直径10・5メートルの円筒形、深さ約28メートル)の掘削工事が、2019年12月下旬から始まった。今年2月20日ごろ、約13メートルまで掘り進めた時点で大量の水が噴出。このため、ポンプでくみ上げ用水路に流しながら工事を続けた。1時間あたりの湧水量は最大約100トン。湧水は7月末までに止まった。  複数の住民によると、地面が陥没したり、外構のコンクリートにひび割れができたりなどの異常がみられるようになったのは今年2月下旬から。地元住民約40人は7月、「迎平二区住環境を考える会」を立ち上げた。

 同会の本田栄二会長(67)によると、異常は主に用水路に面した18軒の家屋や宅地で帯状に発生。「水の大量噴出と宅地などの異常は時期が重なっており、因果関係があるのではないか。市には原因をはっきりさせてほしい」と話す。  一方、現状を把握した市は7月20日から、周辺で宅地内の調査に着手。9月中旬からは地盤と地下水も調べる。宅地が工事現場から約200メートル離れていることから、市は「このような距離で、帯状に異常が発生した例は聞いたことがない。工事との関連は現時点では不明で、調査には1年ほどかかる」としている。  熊本西環状道路は、同市南区砂原町と北区下硯川町を結ぶ約12キロの自動車専用道路。17年3月に花園インターチェンジ(IC)~下硯川IC間の約4キロが開通。現在、市が谷尾崎高架橋を含む花園IC~池上ICの約5キロの整備を進めている。(山口尚久、久保田尚之)

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