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コロナ禍、プロオーケストラも直撃 県内唯一・千葉交響楽団の収入激減

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千葉日報オンライン

 日常生活に混乱をもたらしている新型コロナウイルス禍は、音楽芸術の分野も直撃している。千葉県内唯一のプロオーケストラとして活動している千葉交響楽団(千葉市中央区)は演奏活動の中止・延期を余儀なくされ収入が激減した。政府系金融機関からの融資で当面の危機は脱したが、コロナ禍からの出口が見えない中、厳しい運営が続く。  同楽団は2016年にニューフィルハーモニーオーケストラ千葉から名称を変更。山下一史音楽監督が「おらがまちのオーケストラ」をスローガンに掲げ、定期演奏会のほか学校での音楽鑑賞教室などにも力を注いできた。  しかし、コロナ禍で2月の定期演奏会を最後に全ての演奏活動がストップ。同楽団によると、収入を支える音楽鑑賞教室は学校休校の影響で4月から夏休み前まで実施は1回もなし。企業から依頼されていた演奏会も軒並み中止に。県の補助金2千万円はあったが、演奏収入ゼロの日々が続いた。演奏の機会がなく出演料をもらえない楽団員たちは、国の持続化給付金など公的支援を受けて生活をやりくりしていたという。  楽団員たちはホームページでメッセージ付きの演奏動画を配信。寄付を募ったところ、約200万円が寄せられた。8月1日には5月から延期されていた定期演奏会を開催。3密を避けるため入場者は定員の約半数に制限したが、来場者アンケートには「生の演奏を聴きたかった」と喜びの声があふれた。  収益の大幅減に伴って運営資金に充てるため、日本政策金融公庫の「新型コロナ感染症特別貸付」を活用し、3千万円の長期借り入れ(無担保)を実施。今月23日からは音楽鑑賞教室も再開する。当面の資金難は免れたが、今後の活動にもコロナ禍の影はつきまとう。10月3日に予定している定期演奏会もチケットの販売枚数は会場定員の半分以下。完売しても赤字だ。音楽鑑賞教室も回数自体は従来の半分以下。コロナの状況などによっては再開後もキャンセルとなる恐れがある。  存続へ今後も試練が予想されるが、志村勇亮理事長は「地域に音楽の素晴らしさを伝えていくために楽団は欠かせない。地元で一流の音楽が聴けるプロのオーケストラは県民の財産」と力説する。存続に向けて「多くの県民に演奏を聴きに来てほしい。企業は楽団員たちに演奏する場を与えてほしい。心が潤う芸術はコロナからの復興の力になる」と支援を呼び掛けた。

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