ワクチン接種回数多いほど入院率が低下 新型コロナ 沖縄県の疫学統計委が調査結果
沖縄県疫学統計・解析委員会は、新型コロナウイルスワクチンの接種回数が多いほど、どの年代でも入院する割合が低いとの調査結果をまとめた。入院リスクが高い80歳以上の感染者を見ると、未接種か1回接種の人は54・2%(72人中39人)が入院していたが、2回接種では36・0%(420人中151人)、3回接種では22・9%(35人中8人)だった。 同委は「医療と介護は厳しい状況が続いている。オミクロン株を軽視すべきではない」と分析している。 1月1日~30日に県内で感染した3万2058人を分析した。「40~59歳」「60~79歳」の年齢区分でも、接種回数が多いほど入院する割合は低かった。 死亡者数は、正式発表されていない分も含めて90代4人、70代1人の計5人。 今週末の入院者数は、先週末と同水準の450~500人と見込む。ただ、入院せず介護施設などで療養するケースも増えており、下回る可能性がある。 1人が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」は本島で0・86。「八重山を除いて県内の流行は、ピークは越えた」と分析した。八重山は1・48で、石垣市の小児感染が目立つ。 今週の新規感染者数の見込みは4千~6千人。全体では減少傾向だが、高齢者の減少には時間がかかるとみている。