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新幹線トンネル残土どこへ? 手稲区山口で調査へ 農家は反発 北海道札幌市

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HBCニュース

北海道放送(株)

 北海道新幹線の札幌延伸工事で発生する有害物質を含む土を、どこに持っていくのか。新たな候補地となった手稲区の「山口処理場」では、住民から反対意見が上がる一方で、来月にも事前調査が始まる見通しです。その理由とは?  2031年の札幌延伸を目指している北海道新幹線。札幌と小樽を結ぶ「札樽トンネル」の工事では、ヒ素や鉛などを含む土が出る見通しで、これまで札幌では、厚別区山本の市有地と手稲区金山の採石場跡地が受け入れ候補地にあがっていました。  そこに新たに加えられたのが、手稲区のごみ最終処分場「山口処理場」です。  「国道を挟んで向こう側が、残土の受け入れ候補地になっています。その候補地の近くには、特産のスイカやカボチャの畑が点在しています」(記者リポート)  27日、初めて周辺住民への説明会が開かれましたが、住民からは反対意見が相次ぎました。特に不安を抱えているのが農家です。  「このへんは砂地ですごく風が強いんです。飛んで来るんじゃないか…残土が」「農作物への風評被害は計り知れないんじゃないかという思い」(候補地の近くの農家)  ところが…。  「事前調査は行いたいと考えております。7月には調査をしたい」(札幌市新幹線推進室・林久哲課長)  市側は受け入れに適しているか確認するための「事前調査」を、来月にも始める方針を示したのです。ほかの2か所の候補地は、住民の理解が得られないとして事前調査は行われていません。先に調査を進める、そのわけは?  有害物質を含む土の受け入れ候補地のひとつ、札幌市手稲区の山口地区。  「対策土とは、自然由来の重金属等の基準値を超過した土を指すものであります」(札幌市の担当者)  27日、周辺住民への説明会が開かれ、札幌市と新幹線を建設する鉄道・運輸機構が、候補地に選ばれた経緯や、土を搬入した際の対策を説明しました。ここで、さらに示された方針が…。  「事前調査は行いたいと考えております」(札幌市新幹線推進室・林久哲課長)  ほかの2か所の候補地は、住民の理解が得られていないとして調査を行わない一方で、山口地区の調査を先に行うと説明したのです。理由について、札幌市は…。  「ごみの埋め立て地として確保している土地であります。調査をして不適となることはないんじゃないか。ほかのところでは調査の結果によって地盤条件ですとか、適否判定するような経緯がございましたけど、今回はそういうことよりは、どうやって安全を確保していくかということを知っていただくためにも、まずはこういった調査が必要」(札幌市新幹線推進室・林久哲課長)  一方、住民からは、すでに受け入れ先として決まったかのような進め方に不満の声が上がりました。  「山本地域にしても、金山地域にしても、調査さえも蹴られている。それを強引に調査するから、ここでやるんだという考え方は、もう1回、再考してほしい」(山口西農事組合・木村茂夫組合長)  札幌市と鉄道・運輸機構は、住民への説明を終えたあと、来月にも事前調査に踏み切る方針です。

北海道放送(株)