排ガス・燃料コスト30%削減へ…日立レール、「バッテリー車両」の走行試験
日立製作所の鉄道事業会社である日立レールは、バッテリーを搭載したインターシティー(都市間特急)車両の試験走行を英国で始めた。最大出力700キロワットのバッテリーを搭載することにより、排出ガスと燃料コストを約30%削減できる見込み。今後、約8週間にわたり走行試験を実施する。 英鉄道事業者のトランスペナイン・エクスプレスと鉄道車両保有会社のエンジェル・トレインズと共同で、ヨーク―マンチェスター空港間、リーズ―リバプール間で行う。勾配での性能向上のほか、回生ブレーキによる充電、燃料と排ガスの削減、駅での排出量ゼロのバッテリーモードの試験などを実施する。 日立レールのイングランド北東部のニュートン・エイクリフの鉄道車両工場の試験線において、この車両を用いた低速試験走行に成功している。