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短縮された夏休み、自治体で10―26日間とばらつき 地域間の学力格差に懸念も【#コロナとどう暮らす】

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埼玉新聞

 新型コロナウイルスの影響で1学期に休校があったため、埼玉県内の多くの公立小中学校で1日、夏休みが例年より短縮されて始まる。ただ期間は自治体によって10~26日間とばらつきがある。県教育局は「一時的には、(授業の進行度合いにより)地域間で学力格差が生じる可能性がある」とした上で、土曜授業や1日当たりの授業時間確保などで年度末までに調整できるとの見方を示している。 熱々のフライ食べて元気に 夏休みの子どもたちにエール 行田ゼリーフライ本舗・たかお、小学生に無料提供

 夏休みが連続で25日間と最長は吉川市と滑川町。吉川市は「例年通りの梅雨明けで気温が高くなると想定していた」と7月23日に夏休みを開始。授業時間は土曜などを充てて年間を通じて確保する方針で、8月17日の2学期開始以降の暑さを懸念して市内の児童生徒全員に冷却効果のあるネッククーラーを配布した。  一方、狭山市、八潮市、越生町は最も短い10日間。八潮市では「中学生から小学生まで週6日授業を受けさせるのは体力面で不安」と土曜授業を行わなかった。そのため、8月の約3週分を授業に充てることになり、市の担当者は「暑い日には体育での水分補給や早めの切り上げなど、現場で柔軟に対応してほしい」と話す。  8月の授業実施で暑さ対策が求められる。登下校時や授業時でも教員の判断で児童生徒にマスクを外すことを許可する自治体もある。県教育局によると、県内公立小中学校では昨年9月時点で普通教室の96%にエアコンが設置されている。一方、特別教室は59・9%、体育館は0・8%にとどまる。県立高校では体育館に設置している学校はないが、普通教室は夜間定時制の教室を除き99・9%に設置されている。

 夏休みのばらつきによる影響について、埼玉大学教育学部で学校生活などを研究する馬場久志教授は「地域間の学力格差よりも、詰め込みにより子どもの発達状況に合わせた教育ができず、クラス内で習熟度の格差が拡大することが懸念される」という。教員側でも新学習指導要領への適応と感染対策による日程変更などで「負担が増大している」と指摘。臨時休校中などの分散登校が「生徒のペースに合わせた指導ができる」と教員から好評だったとし、「この機に3密を回避すると同時に行き届いた指導ができる小規模学級への道を模索すべき」とした。  また、感染対策の中での夏休みの過ごし方については「子どもは接触しない鬼ごっこを思い付くなど、遊びを発明する名人。大人はそうした子どもの良さを発見する名人となり、子どもを励ましたり、褒めたりしてほしい」と提案した。 ■県内市町村の学校夏休み状況 ▽7月23日~8月16日(25日間) 吉川市

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