華やかな食器で楽しむ『白鳥の湖プリン』にほれぼれ。「nanashian(ナナシアン)」(恵比寿)で楽しむ“喫茶だからできる体験”とは?
「家ではできない体験を」喫茶への愛が作ったお店
半田さんは、人気喫茶の店主を務める現在も、会社員として働いているそう。お店を始めたきっかけは、“高校生のときの夢を思い出した“からなのだとか。「高校時代からお菓子作りも喫茶も好きで、『いつかお店をやりたいな』と思っていたんです。家ではずっとお菓子を作っていました。マカロン作りで電気代がかさんで、母親にオーブンの使用を禁止されるくらい(笑)食器もお店を開くために昔から集めていたのですが、社会人として働いているうちに、その夢を忘れてしまっていました。ただ、去年あたりに『そういえば喫茶やりたかったよな』って思い出して、物件を探すことにしたんです。1年かけてもなかなか見つからなくて、友人の紹介でこの場所を見つけたのは今年の1月でしたね」「オープン前後はかなりのスピードで動いていて、体力的にもきつかったです(笑)」と懐かしむように話す半田さん。ようやくオープンしたお店には、“どこか別世界”のような空間を目指す想いも込められています。「お家でできない体験を、皆さんに楽しんでほしいんです。自分好みのティーカップをたくさんの種類の中から選べるようにしたり、普通とは異なるビジュアルのプリンを提供しているのも、そうした理由からですね。私は読書が趣味で、本を片手にお茶を楽しむ時間をとても素敵なものだと感じています。本を読んでいる間は、別の世界に行っているような感覚を楽しめるのも好きですね。この喫茶店でも、わざわざ足を運んでもらうからには、特別な空間で過ごす時間を提供したいと思っています」
紅茶が好きな人も詳しくない人も、もっと楽しめる空間に
オープンから半年経たない間にも、新たなメニューを取り入れて進化する「nanashian」。今後、このお店はどのように変化していくのでしょうか? 「茶葉の種類をもう少し増やしたいと思っています。紅茶がすごく好きな方もそこまで詳しくない人でも楽しめるように種類を充実させつつ、マニアックにはならないよう多すぎない数に抑えたいです。長期的には2号店や移転も検討していて、複数人で来てくださったお客さまに楽しんでもらいやすいようにテーブル席を設けたいなと思っています。あとは、書棚を置いてブックカフェのように楽しんでもらえたら、と考えていますね」お店のスイーツには、『白鳥の湖プリン』に加えて、 “喫茶店だからこそ楽しめるビジュアル“として断面にこだわった『季節のフルーツサンド』などの品々も。「中のクリームと果物の入れ方がポイントです」と断面をきれいに仕上げるコツを教えてくれる半田さんの笑顔は、いろんなものに対する“好き”の想いであふれています。 About Shop nanashian 東京都渋谷区広尾1丁目15-3 1F 営業時間:8:00-16:00 (売切れ次第閉店) 定休日:火・水・木・金 公式Instagram:@teahouse_nanashian
ウフ。編集部 磯部美月