「転職に失敗する人」の5つの共通点…「目の前の不満」に流される前に「やるべきこと」
現代社会でのベストなキャリアの築き方
現代社会は、これまでの「会社任せ」のキャリア形成から、自ら主体的に選び取る時代へとシフトしています。この変化に適応するためには、自分の「これまで」と「これから」を整理し、未来志向の目標を設定することが求められます。 ここで重要な考え方が「モチベーションウェーブ*」です。これは、転職やキャリアチェンジを考える際に、自分の動機を5段階で整理し、どの段階にいるのかを把握するためのツールです。 *「モチベーションウェーブ」は登録商標です 1. 無気力モチベーション:何も行動を起こせず、現状にとどまるだけの状態。 2. 危機モチベーション:「今すぐこの環境から逃げ出したい」と感じる段階。 3. 行動モチベーション:転職活動やスキルアップなど、とりあえず行動を始める状態。 4. 価値モチベーション:「この行動が自分にどんな価値をもたらすか」を理解して行動する状態。 5. 未来モチベーション:「この行動が将来的にどう自分の成長につながるか」を見据える段階。 この中で“転職すべき人”、“転職がうまくいく人”は「価値モチベーション」と「未来モチベーション」の段階にいる方です。価値モチベーションとは、「この転職が自分にどのような価値をもたらすのか」を考えること。未来モチベーションは、「この選択が5年後、10年後の自分にどのような影響を与えるのか」を見据えることです。「行動モチベーション」の方も良いのですが、ストレスや不安などによって「危機モチベーション」へ揺らいでしまう可能性があります。 転職は人生を変える大きな機会であると同時に、慎重な判断と準備が必要なチャレンジです。しっかりと自己分析を行い、目的を明確にし、未来を見据えた行動を心掛けることで、キャリアアップを成功に導きましょう。 * * * つづく後編記事〈40代からでも年収、やりがいはアップできる…「幸せな転職」を実現するために「大切なこと」〉では、自己分析を深め、眠っていた強みを発見することで、自分が輝ける場へ転職し、充実した人生を送っている人たちの事例をお伝えします。
漆沢 祐樹(株式会社パーソナルナビ代表取締役)