大雪の早朝、アパート前で「声が聞こえた」高齢男性保護 永吉さんに感謝状
大雪の日の新聞配達中に高齢男性を保護したとして、鹿島署(坂本秀人署長)は18日、佐賀新聞鹿島中央販売店の永吉誠主任(60)に署長感謝状を贈った。鹿島署は「声掛けがなければ、重篤な状態になっていたかもしれない」と功労をたたえた。 大雪が降った1月9日午前4時ごろ、永吉さんは鹿島市内の配達先のアパート前で「声が聞こえた」という。声がした方へ懐中電灯を向けると、手と膝をついた高齢男性が助けを求めていた。手を引いて屋根のある場所に移動させ、鹿島署に連絡を入れた。 鹿島署によると、男性は頭部に軽いけがを負っていた。永吉さんが「家はどこ」と尋ねたが、男性は「分からない」と返答。辺りは暗く、寒さで弱っている状態だった。坂本署長は「適切な通報と安全確保に感謝したい」と話した。 こうした事態に備えて永吉さんは、鹿島署の電話番号を携帯電話に登録していたという。「その後に(男性が)元気になられたと連絡があり、安心しました」と語った。(中島幸毅)