血まみれの眼鏡に添えられた言葉は…「もうたくさん」オノ・ヨーコさんが綴った思い
ビートルズの元メンバー、ジョン・レノンさんが凶弾に倒れてから、12月8日で40年が経過しました。この日、妻のオノ・ヨーコさんはジョン・レノンさんを追悼する言葉をTwitterで綴り、銃規制の強化を呼びかけました。【 BuzzFeed Japan / 冨田すみれ子 】
「もうたくさん」「銃規制」「銃暴力を終わらせよう」
《愛する人の死は心に穴があくような経験です。40年が経ちましたが、ショーン、ジュリアン、私は寂しく思っています》 《全ての人々が平和に暮らしていることを想像してみてください》 オノ・ヨーコさんは、名曲『イマジン』の歌詞をまじえてこう投稿。 続けて、ハッシュタグで「もうたくさん」「平和」「銃規制」「銃暴力」「NRA(全米ライフル協会)」「銃暴力を終わらせよう」と訴えました。 ツイートには、血がついたジョン・レノンさんの眼鏡の写真も添えられており、こんなメッセージが書かれていました。 《ジョン・レノンが1980年12月8日に殺害されてから、アメリカでは143万6千人以上の人々が銃によって殺害されてきました》
綴られていたのは、同じ言葉。増えたのは死者の数
実は、オノ・ヨーコさんは昨年の12月8日やそれ以前にも、同じ文言や画像をツイートしていました。 投稿には今年と同じ言葉が書かれた画像が添えられましたが、射殺された人数が、今年の画像では昨年より3万6千人増えています。 昨年のツイートでは、こう述べました。 《友人たちへ。毎日、100人ものアメリカ人が銃で撃たれ亡くなっています。私たちはこの美しい国を、戦場へと変えてしまっているのです。共に、平和で緑豊かな土地、アメリカを取り戻しましょう》 2013年の2人の結婚記念日にも同じ画像をツイートしており、その時の記載された死者数は105万7千人。 血がついためがねの写真は、1981年6月にジョン・レノンさんを追悼してリリースされたオノ・ヨーコさんのアルバム「Season of Glass」のレコードジャケットでした。 アメリカでは銃暴力によって犠牲になる人々が後を絶たず、学校や商業施設などでの銃乱射事件が頻発しています。 オノ・ヨーコさんは子どもを含む無実の人々が銃によって命を奪われている状況に対し「もうたくさん」と、アメリカでの銃規制を強く呼びかけています。