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【Plot Scraps インタビュー】今の僕らがどんなバンドなのか全て伝わる一枚

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OKMusic

これまでに発表した『FLAWLESS YOUTH』(2019年4月発表のミニアルバム)、『Vital Signs』(2018年6月発表のミニアルバム)の2作品を経験したことで、表現の幅が広がったという3rdミニアルバム『INVOKE』。そんな今作に込めた想いであり、ロックを軸に多彩なジャンルのエッセンスを融合した独自の音楽について訊いた。 Plot Scraps インタビューのその他の写真

自然にプレイできて、“らしさ”が出るフレーズを心がけた

──前作から約1年振りの作品となりますが、今作は過去2作品『FLAWLESS YOUTH』『Vital Signs』を経たからこそ、ロック、メタル、ジャズ、ダンスミュージックなどのエッセンスが交じり合うバラエティーに富んだ一枚になっているなと感じました。今作はどのようなコンセプトやイメージを持って制作されましたか? 陶山:コンセプトやイメージはありませんでしたが、おっしゃる通り前2作を経たことによる彩りの幅だとは自分でも思います。過去2作は、ある種の迷いの中で作られたものでした。今作では「オーダーメイド」を制作することがスタート地点だったので、この曲で明確に得た感覚を軸として他の曲にも着手しました。 ──楽曲はどのくらいのペースで出来上がりましたか? 陶山:いつもサウンド面やアレンジはほぼ一瞬でできるのですが、歌詞に時間がかかるんです。「オーダーメイド」は着地するまで約半年くらいかかってしまいました。「一等星」と「OZ」は歌録りの寸前くらいギリギリに書き上げて。「Teardrop」もダラダラとずっと書いてましたね(笑)。 ──アルバムタイトルの“INVOKE”には“掻き立てる”“祈る”“呼び出す”などの意味があり、今心の中にある衝動をかたちにして、誰かに届けたいという想いを込めてつけられたように感じました。 陶山:そこはあえて答えないように決めているのですが、おっしゃっている解釈も素敵だと思いました。 ──今作は「一等星」や「OZ」のように生活の中で感じた衝動を表現した歌詞、 「Teardrop」のような深い想いを込めたラブソング、「pinky」のように具体的な情景が目に浮かんでくるラブソングなど、誰もが共感する部分を見つけられる一枚になっていると思いました。自身の経験をもとに誰かの生きる希望となる音楽を作りたいという想いで楽曲制作をされているそうですが、このアルバム全体で伝えたいメッセージというのは? 陶山:ありがとうございます。全体で伝えたいメッセージですが、そこが一番言及したくないところなので回答は沈黙ということで…(笑)。 ──先行配信楽曲「一等星」はPlot Scrapsならではのメロディアスでポップな楽曲となっていますが、「OZ」を聴いて驚きました! ダンスチューンをロックに仕上げるという技量もこのバンドの魅力のひとつだと再確認できましたが、収録曲の制作で特に印象深い楽曲、苦労した曲はありますか? 陶山:印象深い曲も苦労した曲も「オーダーメイド」です。演奏してても気持ちが入りすぎてエネルギーの消耗がすごいです。ライヴでできるか不安だったので、この曲のために今でも毎日ランニングしています(笑)。 亀山:アレンジはこれまでよりもさらに質が高いものになっている感覚があるのですが、今作は歌詞に関しての話し合いも特に印象に残っています。「pinky」は儚いふたりを歌った曲なのですが、限られた音や言葉の中でいかにリスナーに届けるか、内容を自身に重ねながら考えていました。途中、感情移入しすぎて制作しながら泣きそうになっていましたね(笑)。 ──楽曲制作の際は、陶山さんが持ってくる曲を3人で話し合いながら進めていくのでしょうか? 陶山:かなり細かいフレーズまで僕が決めたものが多いです。いつもそんな感じですが、今回はかなり明確にそうしました。ですが、全てふたりに実際に演奏してもらってから構築したので、違和感ないんじゃないかなと思います。本人たちも自然にプレイできて、“らしさ”が出る、そんなフレーズを心掛けました。でも、それもあくまで楽曲至上主義のもとでなので、たまにとんでもないフレーズが3人に襲いかかります(笑)。完全に3人で作ったり、歌詞のテーマとかを自分以外が持ってくるのも挑戦したいとも思っています。 もぐ:陶山くんが新曲のデモを持ってきてくれる際、すでにドラムフレーズが考えられていることがほとんどで、陶山くんが考えるフレーズはドラマーの僕からすると思いつかない表現も多くて、とても刺激になります。そこから、さらにスタジオで実際に演奏して微調整していくんですね。王道なアプローチを踏まえつつ、エゴなプレイにならないように気をつけながら精査していく作業なのですが、なるべく既成概念にとらわれないよう自分たちもハッとする新しい表現を見つけたいので、基本的に悩ましかったです(笑)。こういったスタンスは前作から変わっていないのですが、より求める純度が上がったという意味で苦労しました。