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【ビジネスの極意】なぜ日本の若手社員はアジアで1番出世欲がないのか?

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サライ.jp

今の若手社員は出世欲が低下しているという。特に日本は顕著だという結果が出ているという。リーダーシップとマネジメントに悩む、すべてのビジネスパーソンのためのノウハウサイト「識学式リーダーシップ塾」から、なぜそうなのか、その理由を知ろう。 * * *

「出世」というニンジンは、何のモチベーションにもならない

今の若い世代は「出世欲」がない、とよく言われます。 仕事に関しては「成果を認められたい」という気持ちは強くあるようですが、必ずしも出世という形に繋がらなくても良いようです。 一般論としてよく言われる、このような「今の若者」の仕事観ですが、本当なのでしょうか。各種統計から探ってみましょう。

出世欲はアジア最低

パーソル総合研究所が、アジア太平洋地域(APAC)14の国、地域の主要都市で働く人の実態や意識などについてのアンケート調査結果を発表しています[1]。 対象は、 1.中国(北京、上海、広州)、2.韓国(ソウル)、3.台湾(台北)、4.香港、5.タイ(バンコク)、6.フィリピン(メトロマニラ)、7.インドネシア(ジャカルタ)、8.マレーシア(クアラルンプール)、9.シンガポール、10.ベトナム(ハノイ、ホーチミンシティ)、11.インド(デリー、ムンバイ)、12.オーストラリア(シドニー、メルボルン)、13.ニュージーランド、14.日本(東京・大阪・愛知) の国と地域です。 この中で、日本の際立った特徴が現れました。 管理職志向・出世意欲の低さです。 日本は「管理職になりたい」人が全体の21.4%で、これは調査対象14の国・地域の中で最下位でした。 裏を返せば、残りの78.6%は、積極的な管理職志向がないということです。 現在の管理職の姿を見て、羨ましさや憧れを抱く若者は非常に少ないとも言えます。

役職にも興味なし

役職への興味のなさは、深刻なようです。 こちらは日本生産性本部が新入社員を対象に、働くことの意識調査をおこなったものです[2]。 「どのポストまで昇進したいか」という質問に対する答えは、10年前と大きく様変わりしています。 最も多かったのは「専門職<スペシャリスト>」が17.3%でトップでしたが、次に多いのが「どうでもよい」の16.0%というものです。 そして下の2つの回答が、10年前(平成21年度)から大きくポイントを伸ばしているのです。 ・役職にはつきたくない  4.5% →  6.9% ・どうでもよい      11.7% → 16.0% 昭和の世界では、「出世コース」は羨まれたものです。 しかし今、彼らは、仕事をするにあたって何を求めているのでしょうか。 このアンケートの他の設問を見ていきます。 ・働く目的は、「楽しい生活をしたい」が最多で39.6%。年々増加傾向にあります。 ・人並み以上に働きたいか、という質問に対しては「人並みでじゅうぶん」が最多で63.5%。これは過去最高を更新しています。 そして、 「若いうちは自ら進んで苦労するぐらいの気持ちがなくてはならないと思いますか。それとも何も好んで苦労することはないと思いますか」 という問いに対しては、 「何も好んで苦労することはない」が37.3%でこちらも過去最高を更新しています。こちらは、平成23年度から急激に上昇しており、同時に「進んで苦労すべき」という回答数は急減しています(図1)。 一方、会社の選択理由として上昇傾向にあるのが、「能力・個性を活かせる」(29.6%)で最多です。 こちらも、昔なら、「能力・個性を活かせる」=「出世」と考えてしまうかもしれません。 しかし、「苦労」や「出世」といったとき、それらの言葉の定義や捉え方が、マネジメント側と若者では大きく違う、と認識しておいた方が良いでしょう。

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